地域住民の声をもっと聞いて‼約400世帯が立ち退く稲荷山公園の整備計画

現地見学に誘ってくださった共産党区議団の小松さん、有馬さん、島田さん(左から)

昭1957年に都市計画決定された公園・緑地の再検討が行われ、練馬区の稲荷山公園については「白子川沿いの良好な樹林傾斜地の自然環境を保全すること」を目的として、約8.02ha の東京都市計画公園に都市計画決定されました。その後1978年に、現在の稲荷山憩いの森の一部を追加して約10haの総合公園として都市計画変更されました。

区の資料より抜粋

その後事業は区主体でできることになり、2017年には清水山憩いの森が区立清水山の森として整備され、昨年は稲荷山公園基本計画(素案)が策定されました。
改訂アクションプランでは、今年度には実施計画の策定、来年度には事業・測量説明会と現況測量が予定されています。
しかし整備のために約400世帯が立ち退かなければならず、これについては様々なご意見があります。
これまで話がなかったのに突然計画が動き出した、全く聞いていなかった、などの声もあり、十分な説明と住民合意が図られていません。

区長は「長期プロジェクトである稲荷山公園の整備に向けた取組を進める。今年度の基本計画策定に続き、来年度は詳細なゾーニングや着手する事業区域などを検討し、実施計画を策定する。」と言い切っていますが、計画ありきで地域住民の立場を無視した強引な進め方です。

先日、地域の方に案内していただき、計画区域内を歩きました。
清水山の森のカタクリ群生地、湧水、稲荷山憩いの森、湧水、かたくり群生地、手水舎、中里富士塚、と中には初めて訪ねる場所もあり、歴史と自然の宝庫であることを確認しました。

憩いの森については地域の皆さんがどのように考えるのか、自然保護と言っても手を加えれば多少なりとも生態系は崩れます。
一方で改善して欲しい生活課題もあると思います。区はそこで暮らしている生活者の視点を持つべきです。
ぜひ皆様のご意見もお聞かせください。

自然のままの湧水。