脱炭素・脱プラスチックに向けた新たな取り組み「ボトルtoボトル」

ペットボトルからペットボトルにリサイクルする区の新たな取組

生活者ネットワークが何年も言い続けてきたことが一歩ずつ実現しています。

私たちはプラスチック製品は使わない、燃やさないことを訴え、これまで区の会議やイベントでのペットボトル飲料やクリアファイルの配布はしないよう求めてきました。

そして区は2019年、練馬区プラスチック削減指針を策定し、売店でのレジ袋や、プラスチックのスプーンやフォークの廃止、会議での飲料や配布物などもプラスチック製品を使用しないようになりました(まだ一部配布されているようです)。自動販売機も目立たない1か所だけですが、ペットボトル飲料をなくしています。
昨年には区内の施設にマイボトル用給水器が設置されました。水道直結型で電気を使わないのでCO₂削減につながるとのことです。

家庭から排出されるプラスチックごみは現在、容器包装プラスチックは資源回収に、その他の製品プラスチックは可燃ごみとして出していますが、私たちは「すべてのプラごみを一括回収し、リサイクルする」ことをほぼ毎回、質問で取り上げてきたところ、ようやく取り組みに向けて検討を始める、という答弁を受けました。
しかもプラスチック資源循環促進法にもとづいて、どのようにリサイクルするかの再商品化計画を自治体でつくることができる「大臣認定認定ルート」という、私たちが求めていた方法です。

特に重要な視点はプラスチックを燃料などに再商品化するリサイクルではなく、製品から製品への「水平リサイクル」です。

そして2月の予算t特別委員会では、区が新たにペットボトルからペットボトルにリサイクルする「ボトルtoボトル」の取り組みを始めることがわかりました。

「脱プラ、脱炭素に向け、新たに石油系の原料を使わずに、ペットボトルからペットボトルにリサイクルする。今後100%リサイクルを目指す」とのとのこと、今後注目していきます。
これも前進と考えますが、これだけではペットボトルそのものの量は減りません。私たちがさらに目指すのは「プラスチック製品自体を減らすこと」です。

プラスチックごみによる地球規模の海洋汚染が深刻な状況になっていることは毎日のように報道されています。

魚だけでなく、人体からも検出されたことが報道されました。

私たち一人ひとりが危機感を持ってプラスチック製品は買わない、もらわない、ポイ捨てしない、燃やさないことを徹底し、脱炭素・脱プラスチックの意識をもって生活スタイルを変えていくことを区は区民にはたらきかけるとともに、さらなる取り組みを進めて欲しいです。

区立施設内に設置されている水道直結型の給水スタンド