重要性が高まる環境学習~一般質問から~

持続可能な社会を築くには、地球に暮らすひとりひとりが目標達成のために力をつくすことが大切です。そのためには、市民啓発、子どもの時からの環境学習が必要で、今後環境学習の重要性はますます増していきます。

現在、持続可能な地球環境を脅かす、深刻な2つの環境危機があります。
ひとつ目は地球温暖化による気候変動、生態系の異変、砂漠化、水や食料の不足。ふたつ目は年間800万トン以上ものプラスチックごみが川から海に流入し続けている問題で、海洋プラスチック汚染がもたらす海洋生物の危機とそれを食する私たち人間への脅威があります。それらの原因が、自分自身にも責任があることを、子どもたちをはじめ、すべての市民に周知する必要があります。
まずは一人ひとりのポイ捨てがもたらす海洋汚染の実態を学ぶことや、ペットボトルをはじめ、レジ袋や、商品についてくるスプーンやストローなどの使い捨てのプラスチックをすべての消費者に対して「買わない、貰わない」ことを啓発していくことが必要です。
温室効果ガスの削減、使い捨てプラスチックゼロに向けての市民啓発、環境学習に区として早急に取り組むべきです。

区は、副読本「できることからはじめよう」を区独自で毎年作成し、小学4年生で取り組んでいます。しかしそこにはプラスチックが環境汚染につながることが詳しく書かれていません。品川区や杉並区の副読本を見ますと、プラスチックが地球規模の海洋汚染の原因になっていることや海の生き物が苦しんでいることなどが詳しく記載されています。
今後副読本を見直し、さらに早い段階から環境学習を実施する必要があると考えます。
また、子どもたちには、データや動画・写真などを使って分かりやすく説明することが大切であり、その理解の上で、自ら進んで調査活動や実践活動に取り組む自主性を育むことに繋がります。

「マイクロプラスチックストーリー~ぼくらが作る2050年~」というドキュメンタリー映画は、ニューヨークの小学5年生の児童たちが、プラスチックによる海洋汚染に対して問題意識を持ってアクションを起こし、最後には市長に要望書を手渡し、市長も子どもたちを激励し受け入れるという内容です。子どもたちの行動が政治を変え、社会を変える力になるのです。

東京都環境局の報告では、プラスチックを焼却し、その際に発生する熱による発電で排出されるCO2と、リサイクルした場合に排出されるCO2の量を比較すると、廃棄物発電からリサイクルに切り替えることで、プラスチック1トンあたり、1.47トンのCO2削減効果が得られることがわかっています。

環境学習として清掃工場を見学した際に、ごみを燃やして発電していると説明していますが、その際に発電量が多いことは決して良いことではなく、まずごみを減らすことをしっかり伝えるべきです。

区ではリサイクル条例の制定時に市民、市民団体が参加して制定した実績があります。リサイクルセンターやNPOなど、省エネやごみの減量に取り組む市民団体を、積極的に活用した出前授業を提案しました。

区の答弁では、副読本(学習用パンフレット)について「より効果的な普及啓発を図るため、毎年内容の見直しをおこなっている。気候変動や海洋プラスチック問題についても、2022年度版から盛り込む準備をしている」とのことでした。もっと早く見直すべきでしたが、どのような内容になるのか期待します。