小中学校における暴力行為、いじめ、不登校の調査から

 

文教児童青少年委員会で2020年度の練馬区立小中学校における暴力行為・いじめ・不登校の状況について報告がありました。

暴力行為
・2019年から減少していますが、コロナ禍で子どもたちの活動に制限があったことや、互いに距離をおくことが求められていたことが理由。
・対教師暴力・生徒間暴力・対人暴力・器物損壊の中で生徒間暴力が最も多いが、前年度よりは減少。 一人の子どもが複数回起こすケースも本年度は減った。

いじめ
・新型コロナ感染症の影響で2019年度から減った。
・中学校は1年生が最も多く学年が上がるとともに減っている。
・いじめの解消率は80~90%程度。

いじめ発見のきっかけ
小中ともに学校の教職員が発見するケースが多い。 中でもアンケート調査など学校の取り組みが多い。

いじめの態様
・小中ともに「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、いやなことを言われる」が小中ともに60%前後で、次が「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」で20%弱。

いじめられた児童生徒の相談状況
・相談する相手は小中ともに学級担任が最も多く、認知件数のうちの小学生は90%、中学生は80%で、次が保護者や家族等。

区:更なる改善に向けて今後積極的に一層のいじめの認知に努める。 また組織的な対応、情報モラルに対する一層の取り組みに努める。

学校や家庭でちょっとした子どもの変化を見逃さないことや、安心して相談できる体制、日常的に対話をすることでお互いを理解し、認め合えるような場づくりが必要だと思います。

不登校の状況
不登校の児童生徒はここ数年大きく増加し、特に学年が上がるごとに増加している。
小学校 378人 中学校634人

不登校の要因
小学校:無気力、不安・親子の関わり方・いじめを除く友人関係
中学校:無気力、不安・いじめを除く友人関係・生活のリズムの乱れ、あそび、非行

コロナ禍の影響も原因となっています。

指導の結果登校するようになった児童生徒
 小学校108人、中学校165人

指導中の児童生徒
 小学校270人 中学校469人

新型コロナウイルスの感染回避による長期欠席者数(30日以上)
 小学校248人 中学校61人

区:子どもたちはいつも以上にストレスや不安を抱えやすい状況で過ごしてきた。 区は教育相談体制の一層の強化、未然防止、ICT機器の活用等による支援などに努めていく。

昨年から今年にかけて何と言っても新型コロナ感染症が子どもたちに及ぼした影響は大きいです。

よくわからない感染への不安、今までと全く違う学校の雰囲気、長期にわたる休校、コミュニケーション不足、などによってストレスが溜まる一方です。 なんとなくモヤモヤして無気力になるのもわかります。

区は一人ひとりに寄り添った支援をしていくと言っていますが、登校できるように「指導」するという学校の姿勢では子どもたちにはハードルが高いのではないかと思います。

まずは学校がホッとできる居場所であること、いつでも自分のことをちゃんと見守っていてくれる安心感、子どもの話をきちんと聞いてくれる大人たちがいることが大切です。

区内には2か所、不登校の児童生徒のための適応指導教室と居場所支援があります。
また、スクールソーシャルワーカーが相談など支援をおこなっています。

私はこれまで学校復帰させることだけを目的とせず、「無理して登校しなくていいんだよ」という姿勢で子どもたちに向き合うことを要望してきました。
すべて子どもの学ぶ権利を保障するために、学習支援や居場所の充実を求めていきます。