委員会報告~新型コロナウイルス感染症の対応について~
15日に総合・災害対策等特別委員会が開催され、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の期間延長を受けて区の対応について報告と質疑があり、傍聴しました。
以下、内容をまとめました。
1、PCR検査検体採取センター開設について
●5月8日(金)から光が丘第七小学校跡施設に開設、運営は練馬区医師会に委託。
●検査を受けるには:かかりつけ医が検査を必要と判断した場合に医師会の予約センターへ予約する。保健所を介さずに検体の採取を行う。
●検体採取方式と日程:ドライブスルー方式。週3回、1日2時間程度実施。1日30人程度採取。
かかりつけ医からの要望はすべて対応している。
●都への報告までの流れ:センターで採取⇒民間検査場⇒医師会に結果報告⇒区へ報告⇒陽性の数を都に報告
●現状:5/14現在103検体実施のうち結果が出ている63検体すべて陰性。
申し込んですぐに直近の検査日にできるかについては、予約の空き状況で順次予約を入れていく。
空きがあれば直近の採取日も可能。
●5/14現在103検体採取 5/12までの結果63検体すべて陰性。
●これまでの区の感染状況(5/14現在)
感染者:273名 死亡26名 8割が80歳以上。
2、医療従事者応援プロジェクト
●医療従事者に対し、宿泊先の確保(ホテルカデンツァ)や食事の提供、特殊勤務手当の補助の支援。
●感染症対策に必要な陰圧装置などの設備整備を支援。
3、妊婦の方へのタクシー利用等支援
●感染防止の観点から妊婦の方に、タクシーの利用やこども関連商品に使用できる「こども商品券」1万円相当分を配布。500円×20枚綴り。利用できるタクシー事業者の限定あり。おつりは出ない。
●全額都の補助金。5月中に開始。
●これから妊娠届を出す方⇒届け出を出して保健相談所の保健師と面談した上で渡す。既に届を出している人には郵送する。
4、特別定額給付金
●2020年4月27日現在、練馬区の住民基本台帳に記録されている方に、一人あたり10万円給付。
●申請件数(5月13日現在)
・マイナンバーカードでオンライン申請した件数16,831件。
・区のホームページから申請書をダウンロードして申請した件数 4,879件。
●郵送申請については5月15日から順次申請書を各家庭約38万世帯に郵送。
●5/19日から給付を開始。
●オンライン申請したものについてはシステム処理をしているので郵送処理のときにはじかれる。
ダブって申請することはない。
●マイナンバーカードでオンライン申請のために暗証番号がわからない、これからカードを作成するなど窓口がかなり混雑して結果的に3密になってしまった。5/7にオンライン申請を開始した5/7は午後3時、8日は正午で混雑のため受付を中止した。9日(土)は臨時に手続きのためだけに事務所を開所して対応した。
全国的に混雑したことについて、対応をとるよう地方公共団体情報システム機構(J-LIS)に何回も強く申し入れをし たが、サーバーの容量を増やすのは難しいとのことで区民に迷惑をかけた。区は状況をホームページなどで知らせた。
●DV等個別のケース、高齢で通帳がない、などの方は区と連絡を取り合った上で窓口で申請できる。
5、子育て世帯への臨時特別給付金
児童手当(特例給付を除く)を受給している方に児童1人あたり1万円を給付。対象者には個別に通知を発送する。
6、ひとり親家庭への臨時特別給付金(区独自制度)
児童扶養手当を受給しているひとり親家庭に1世帯あたり5万円給付。対象者には個別に通知を発送。
7、産業融資あっせん
●3/11に開始の特別貸付1,000万円を5/11から2,000万円に拡大。5/13現在受付件数1,506件。
●直近1か月の売り上げや利益率が前年比より少しでも低ければ融資している。
●3月に1,000万円融資を受けている場合、申請すれば増額分の1,000万円も追加で借りられる。
8、マスク98万枚、消毒液約3万本を購入
保育所、学童クラブ、障がい者施設、高齢者施設、その他必要とする区立施設、区民が来庁する窓口職場、区内医療機関等に配布。
9、コールセンターの状況
10、その他
①震災・風水害への対応
●これまでと同様に避難所を開設することは難しい。感染予防対策については現在検討中。在宅避難を呼びかける。
●これから台風の季節になり、風水害の対策については「浸水ハザードマップ」の改定で、開設する避難所の順位付けをわかりやすく周知している。先に開けるAと呼ばれる7か所の避難所と、その他の避難所を拡大して開けることも検討のひとつと考えている。
●現在行政のタイムラインを作成している。
②公園利用について
運動不足もあり公園で、という家庭もあるが、押し寄せると密になる恐れがあるので避けて欲しい。安全安心パトロールカーでもお願いしている。なるべく人がいないような時間で利用して欲しい。
国から次々下りてくる対応の通達と、日ごとに変わる状況で、職員のみなさんも大変なことと思います。
しかし一人も漏れることなく支援が行き届くためには、どうしても区の迅速な対応や個人情報などのチェックが必要です。
私たちもひとりの「困った」も見逃さないよう情報を届け、声をひろい支援につなげるために、力を尽くします。