正式名称は「東京都立練馬城址公園」に
94年間親しまれてきた「としまえん」遊園地は2020年8月31日に閉園し、敷地の北側には「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐メイキング・オブ ハリー・ポッター」を建設中で、来年開設予定です。
この施設は30年間の期限付きで、その後は都立公園として整備する予定です。
西武線の豊島園駅も施設の開設に合わせて改修するとのことで、区は「年間200万から300万人の来場が想定される大プロジェクト」と期待し、大々的にアピールしています。
その一方で「としまえん遊園地」の存続を求めていた人も多く、自然豊かな敷地内の樹木を伐採し、巨大なハコモノをつくることへの反対の声や、本来は防災公園としての位置づけであったのに、その機能が十分に生かされないことへの不安の声がも上がっています。
南側は石神井川を挟んで3つのゾーンに分け、公園として整備し、一部は来年開園予定です。
今月13日の企画総務委員会で、(仮称)都市計画練馬城址公園の正式名称について報告がありました。
区の報告
「これまで区は公園名称の決定にあたっては、区民からの様々な意見に十分配慮し決定するよう都との情報交換会など様々な機会を通じて都に伝えてきた。
7月には同様の主旨についての要望文も提出した。そうした中、先日東京都より公園名称については「東京都立練馬城址公園」にしたいとの文書が送付された。
理由としては開設予定の公園は、閉園した民間遊園地「としまえん」を存続するものではないこと、また遊園地等を含めたこれまでの土地の歴史的背景を生かした新たな公園を整備するため、としている。
なお、区からの要望等を踏まえ、公園内に整備するエリアに「としまえん」の名称を使用できるよう調整をすすめていくという考え方が示されたことを考慮し、区としては都の判断に対し、異論は申し上げないと回答した。今後については都の所要の手続きを経たのち今月から来月を目途に告示され正式に決定する予定と聞いている。」
都の計画ではありますが、区民が長年親しんできた場所でもあり、樹木や生き物についても大切に見守ってきました。
園内の樹木の調査結果から、できる限り伐採せず、としまえんがなくなった以上、どのような公園が望ましいか集まって勉強会を開いている区民のグループもあります。
区として今後も都との情報交換をしっかりおこない、その都度区民や議会に報告して意見を聞き、都に伝える責任を果たして欲しいです。