区内小中学校、保育園、幼稚園、学童クラブにおける感染状況について

 

自宅で過ごす時間が増え、テレビ やスマートフォン等の視聴時間が増えた。このことによって子どもたちの運動機会が減少し、運動時間の減少や運動意欲の低下を招いたものと考えられる。1月20日の委員会報告資料

2月10日(金)の文教児童青少年委員会で区立小中学校、保育園、幼稚園における新型コロナ感染症による学級閉鎖などの状況について報告と質疑応答があったのでまとめました。

●区立小中学校(小学校65校、中学校33校計98校)について

直近2月7日時点で学級閉鎖25校31学級。
1月17~2月7日の累計は63校160学級。数日閉鎖してその後解消され復旧しているクラスを含む。
2月に入るまで上昇傾向だったが、現在は高い水準20クラス前後で推移している。

●保育施設

認可、地域型保育 認可外約350施設について
第5派の時は8月17日の休園数11施設が最多だった。第6波では1月から大きく超え、その日ごとの集計で25~35施設で推移している。

●学童クラブ

感染児童数は学級の報告数に入っている。職員について1月には11名の感染が確認。2月に入って増えていて、2月9日までの累計で18名だが、休室になっている学童クラブはない。

●幼稚園
区立3園では2月9日時点園児4人、私立38園では1月17日の週から園児の感染者が増えている。累計で259人だが、割合としては約3.2%くらい。
学級閉鎖については43学級だが、金曜を活用し長期の休園をしていない。
また練馬子ども園で預かり保育をしている園については、保護者の就労の状況を鑑み、できるだけ預かり保育を継続していただくようにお願いしている。

●小中学校教職員
陽性者あるいは濃厚接触者になったり、自分のお子さんが学級閉鎖になったために子どもの見守りをしなければならなくて出勤ができない、ということも考えられる。
こういったことを想定して学校内で他の教職員が授業をおこなう体制をとっていただくことが第一段階だが、どうしても教職員の数、スタッフの数が足りなくなった場合には、分散登校や午前授業で給食を実施して下校、という措置を考えている。
現在までにそのような措置をした学校は2校あった。

●ワクチン接種について
学校や保育園等で働いている方々の3回目の接種を前倒しでおこなう取り組みをすすめている。
対象は1万数千人への依頼に対して3100名の方から集団接種のエントリーをいただいている。2回目の方も希望者を混ぜ込んで「打ちたい方は打ってください」と伝えたところ、十分に接種ができた。基本的に打てる方は打っていただいている状況。
教職員も3回目の接種に取り組んでいる。

2月11日から石神井の東京海上スポーツセンターと光が丘カデンツァで1日100人から400人の規模で接種をすすめていきたいと考えている。

●感染でも濃厚接触でもない子どもの保護者が働きに行かれるようなサポートについて

具体的な例として、保育園は基本的に感染者がわかると2日間休園をして、その間濃厚接触作業や消毒の徹底、健康観察が終われば1日だけの休園としている園も多数ある。必要に応じてベビーシッター等を案内している。クラスターによって長期の休園になる場合は、保護者の休める範囲以外の部分のベビーシッターをご案内している。

●小中学校、保育園で抗原検査キットの申し込みについて

キットに関しては都から個人への対応で希望があればやっている。小中学校でまとめて扱うことはしていない。
保育園は第5波が終わった段階で、都からPCRの検査キットを提供してもらえることになったので、最大数の620セットをもらった。
第6波になって陽性者と接触があった方を対象に積極的に検査をおこなっていて、今約2/3がはけている状況。抗原検査キットに関しても区で確保して接触が疑われる方に対しての検査を実施している。東京都から「集中的かつ定期的な検査を実施する」と聞いているが、まずは区で確保しているので、そのキットを活用しながら検査をおこなっている。

教職員に関する抗原検査キットについては学校単位での希望制で申し込みができることになり、都教育委員会を通じて通知があった。順次進めている。

学童クラブにも都から連絡があって定期的な検査をすることが可能だということで、申し込みをすると都の委託業者から直接検査キットが届いて、結果を報告することがしくみとしてできるという連絡があった。それぞれの学童クラブごとの申し込みができるということで、各学童クラブに流して情報収集をしている。

抗原検査を含めて検査キットに関しては区で自前で調達しなければいけない部分と個人単位であったり学校であったりそれぞれに希望があれば、と交錯している状態で、現場としてはどちらで調達したものを使っているかわからなくなる状況が出始めているため、もう少し整理させていただく。区としても不足しているという中で調達しなければならないため、それも進めている。

●学級閉鎖の判断について

学校から要請になった、あるいは欠席をしている生徒が何人いる、という報告があると学校と保健給食課で学級閉鎖について協議をしている。基本的に数を決めるのは難しいが、陽性が同じクラスで3名出た場合には、なかなか偶然とは言い難いところで学級閉鎖を検討する、というのが原則。ただ家族由来で陽性になった子どももたくさんいるので、それも含めて陽性とは言わないまでもちょっと具合が悪くて休んでいるというような症状があるなど、クラスの状況を勘案して学級閉鎖を決める

●学校の中での濃厚接触とは

陽性の児童が出るとそのクラスについて、感染可能期間にそのクラスがどういう活動をしたのか、体育をやった、算数をやったなどの行動調査票を出してもらい、例えば体育だったらどういう種目をどこでやったかをすべて報告してもらっている。そうした中で一般的に言われているように「マスクを外してしゃべってしまった」「15分一緒にいた」などについて距離はどれくらいとっているかを調査し、濃厚接触者についてクラス全体なのか、あるいは特定の個人かを判断する。

●濃厚接触者にあたる児童生徒はPCRか抗原検査か

基本的に医師に受診してもらうことをすすめている。濃厚接触者であれば検査自体は無料でできるが、今現在検査が混み合っていて医師からも頼まれてもできない、ということを聞いている。医師による「みなし診断」ということも出てくるので、総合的に考えて「検査をしないと登校できない」というようなことを求めているわけではない。

●感染者が増えている中で学校での活動の現状について

感染リスクの高い活動は基本的におこなわないようになっている。例えば調理実習、合唱、リコーダーなど。身体的な距離を確保しながら教育活動をすすめている。

 

現場の教職員や保育士、そして区の職員の方、保健所のみなさんは日々大変な思いをされていると思います。
仕事を休まなければならない保護者の方も気が気でないことは察します。

マスク生活も3年目に入り、体力測定の結果では子どもたちの体力が低下していると報告がありました。
行事も縮小、スキー教室は中止、というこの状況が続く中、どうすることが子どもにとってベストなのか、はっきり答えが出ることではありませんが、ピリピリしすぎてコミュニケーション不足になることも避けたいです。
大人があれもダメ、これもダメと指示するのではなく、何ができるか子どもたちと一緒に考えることも必要なのではないかと思います。