外環道シールドマシン発進式に参列しました
1月26日、東京外かく環状道路(関越~東名)シールドマシン発進式に参列しました。
外環道延伸に賛成の立場ではありませんが、幹事長として、交通対策等特別委員会の委員として内容を知っておく必要があるので参列しました。
以下石井国土交通大臣をはじめ、来賓者の一部の挨拶の概要です。
●石井国土交通大臣
外環道東京区間は平成19年に沿道環境に配慮した地下トンネル構造に都市計画を変更した後事業に着手した。
環状八号線などの周辺道路の混雑緩和や地域の交通安全に寄与するものと期待している。
効果の高いプロジェクトへの重点的な投資は人口減少時代においても生産性の向上を通じた持続的な経済成長や豊かな国民生活の実現に貢献するものと考えている。
今後1日も早い開通をめざしてすすめていく。
●小池東京都知事
人口の減少、超高齢化の進行、都市環境層の激化と言う状況において、我が国が持続的な成長を遂げるためには東京が日本全体をけん引していく必要がある。
それには経済の血液である人とモノの流れをスムーズにする大動脈が国際競争力の強化を図る大きな立役者になることは確実。大動脈である外環道は首都圏物流の大幅な効率化に資するもの。
昨年の千葉の開通で都内の交通量が減少している。
災害時の避難、救助活動ルートの有効な選択肢が増える。
平常時でも生活道路への迂回流入が減少することで地域の安全性が向上する。
東京都としても引き続き国や関係機関と連携して用地の取得に積極的に支援をしていく
●練馬区前川区長
私どもの練馬区は何しろ道路が十分に整備されていない。外郭環状をはじめとする道路整備は練馬区政の最重要課題のひとつであり、早くから懸命に取り組んでいる。
私が東京都政で仕事をしていた時に外環の工事の再開には微力ながら力を尽くしたことがある。
本線に加えて青梅街道インターチェンジについても積極的に取り組んでいただくようお願いする。
●杉並区田中区長
これからも皆さんと手を携えて工事の進捗に協力をさせていただきたい。
ただ先ほど前川区長からもお話しがあった青梅街道インターをめぐる様々なご意見、地元のトラック協会、東京商工会議所からも強いご要望をいただいている。宿題をしっかりと心に命じてみなさまとすすめてまいりたい。
青梅街道インターチェンジは練馬区だけが賛成していて、杉並区は地域の環境悪化を懸念して反対しているため、練馬区側だけにつけるハーフインターチェンジの計画です。
練馬区も地域の町会は反対行動を続け、用地測量にも応じていません。
前川区長、もっと地域の声を直接聞いて欲しいです。
また、先にシールドマシンが発進している東名ジャンクション側では発進後、野川から低酸素濃度の気泡が漏出したり、地下水が流出するなどの問題が起きています。
地下40メートルの大深度の工事なので地上には影響がないと説明したはずですが、早くも地域住民や練馬側の住民から不安の声が上がっています。
環境には影響がないと関係者は説明しますが、納得するような説明ではありません。
発進式当日も会場の外では不安の声、工事の中止を求める多くの声があがっていました。
石井国交大臣は「沿道環境に配慮した地下トンネル構造に都市計画を変更した」と堂々と言いますが、だったら地上部にも『外環の2』をつくろうとしているのはおかしいですよね。
小池都知事、気がついたでしょうか?