防災学習センターの体験ツアー報告

29日、防災学習センターの見学・体験ツアーを企画、実施しました。

地震や水害など大きな災害が続く中、いざという時にどう行動したらいいのか、自分の身を守ることはもちろん、家族や周りの人を救出するための方法など、見たり聞いたりするだけでなく、実際に体験してみようと企画しました。

 

 

体験その1 障害物の下敷きになっている人の救出
車のジャッキとがれきを使った救出方法です。
一人で救出しないで必ず周りに協力を呼び掛けることや、2時間以上圧迫されていた場合にクラッシュ症候群が起きる可能性があるため、意識があればどのくらい挟まれているか確認し、医療救護所で必ず伝えることなど説明を受けました。
30キロの人を想定した人形ですが、それでもかなり重いです。

体験その2 担架で運ぶ
3人で同じ側に立ち膝で並び、下に手を入れて同時にけが人を持ち上げ、下に別の人に担架を入れてもらう。
毛布を使った担架の代用も学びました。
救助の方法も万全ではありませんが、知っておくことで自分も手助けできます。

体験その3 凸凹道と液状化の道路を車いすを押して通る
凸凹道は思ったように車輪が進まず、前輪を持ち上げるのも力が必要で、乗っている人に怖い思いをさせてしまわないよう通過するのは大変です。がれきなど散乱している場合注意が必要です。

体験その4 ロープの縛り方
様々な用途に使えるロープですが、
縛り方でキツさが全く違います。
避難所での洗濯物干しに使えます。

体験その5 消火器の使い方
参加者の皆さんはほとんどが何度か消火訓練の経験があり、小学生のお子さんも上手にできました。
あわててホースを火に向けないうちに
ノズルを握ってしまうと失敗します。
古い消火器の処分は消防署でもなく、区役所でもなく、不燃ごみとして業者に引き取ってもらいます。

体験その6 起震車に乗って熊本地震の揺れを体験
起震車「ねり丸号」。震度7が2回続けてきます。
机につかまるのが精一杯で逃げることもできません。起震車は回りに何も家具がないですからケガがありませんが、家庭では家具やテレビなどが飛び交うことは必至です。しかも予期せず突然起きるわけですから日ごろから対策しておくことが必要だとあらためて思いました。

参加者からの質問と担当職員からの回答
●『「大規模団地の住人はなるべく避難所に来ないで在宅避難をするように」と聞いているが、行ってもいいのか』
→大丈夫。食糧などの物資も渡します。
●「決められた避難拠点にしか避難できないのか」 →そこでなくてはダメ、ということはありません。行きやすい所に。

私たちは「避難所運営に女性の視点や福祉的視点を」「区立小中学校に太陽光パネルの設置と蓄電池を」「安心して使用できる仮設トイレ」など防災計画に様々な提案をし、実現してきました。
いつ起こるかわからない大規模な都市災害に防災・減災・復興などあらゆる面から必要な対策を提案していきます。

●防災学習センター 防災学習メニューはこちらから

また、10月には中高層住宅の居住者向けの防災学習会もあるとのことです。
9月11日号の区報に掲載されます。

練馬区防災・安心安全情報
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練馬区震度情報
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