保育サービス検討会議を傍聴しました
24日、第3回保育サービス検討会議を傍聴しました。
この会議は、保護者が安心して保育サービスを利用できるために、区内の認可保育事業等の運営状況を評価し「見える化」する仕組みづくりや、 保育サービスの利用者相談や意見・要望に応じる仕組みづくりを検討するために設置されました。
委員は学識経験者2名、保育事業者運営事業者4名、区内の認可保育事業等を利用する保護者4名(公募)です。
3月、6月に続き今回が3回目でこれまで毎回傍聴してきました。
「保育サービスの利用者の相談や意見・要望に応じる仕組みづくり」について、第2回では利用者、事業者、区、それぞれの立場において「これまでの取組」「課題」「今後取り組むべきこと」について意見交換し、第3回では方策のたたき台について討議しました。
方策(たたき台)として
1.利用者が気軽に相談できる窓口の設置
2.保育事業者が相談や情報連携のできる仕組みづくり
3.園差によるミスマッチ対策(保育サービスの見える化)
にまとまりましたが、委員からは「保護者の意見が抜け落ちているのでは」「区との信頼関係、情報共有が大切」「全体を区が見ていくことが大事で、公表も必要」「相談できる場所はSNSだけでなく、電話など、窓口でない形も考えて欲しい」 などの意見がありました。
また、事業者からの『色々な保育形態があり、それぞれ特徴がある。お知らせすることは大事なのか、利用者がどのくらい待って選んでいるのか事業者側はわからない。「決まればいい」という気がしないわけでもないが、余裕を持って準備できているのか』という質問に対し、保護者からは
「生まれる前から提供して欲しい」」「認可以外にもある。選べることを早く教えて」「見に行く時間がない。希望を13か所書くので情報があった方がいい」
などの回答がありました。
区からは、利用者が園に言いづらいけれども聞いて欲しいことについて今も窓口があるが、「気軽に相談できる窓口」とはどのようなものか今後議論し、充実させていく、とのことでした。
窓口ができただけでなくフィードバックが必要なことや、見える化をどこまで見せていくか、保育の中身が見えることは保育の質のアップにつながる、相談を事業者と区がどう連携していくか、なとの指摘を受け、次回はその「見える化」について議論する予定です。
この検討委員会が利用者と事業者が直接意見交換できる場である、という意味では有意義だとは思いますが、この会議で出された意見をもっと広く区民に知らせて、さらに多くの意見を集める工夫も必要だと思います。
また、確かに忙しい保護者にとって「見える化」も必要だとは思いますが、それが逆に過度に保育サービスの競争を煽ったり、保護者が情報過多になり過ぎて負担が多くなったりすることも危惧します。
目的が保護者が安心して保育サービスを利用できるための仕組みづくりであっても、あくまで「子どもにとって良い保育環境」を基軸として考えて欲しいです。