被害の様子を目にするたびにその凄さに心が痛みます。
そして避難所の方々の不安は計り知れないものでありますが、不明の方たちの救助と生活の復旧が一刻も早く進むことを願います。
「街ごと揺れる」それは生まれて初めての経験でした。
お店の2階で食事をしていた時揺れが大きくなり、周りの人は落ち着いていましたが、結局私は我慢できず、食べ物を放って外に出ました。
広い駐車場で取りあえず倒れてくるものが無い所で柵につかまって遠くの高層ビルが大きく揺れているのをただ見ているしかありません。「地割れ」という言葉が頭をよぎり、さらに恐ろしくなりました。
帰宅途中にも何度か余震が起こり、その度に高い建物や電柱から離れ、おさまるのを待ち、心臓の高鳴りを押さえながら自宅に戻ってまたびっくり!
食器棚の中のお皿やコップが割れて散乱していたのです。
しばらく一人で家の中にいるのが怖くて、一人暮らしの方の不安な気持ちがよくわかりました。
帰宅途中、防災頭巾を被り、集団下校をしている小学生に会いましたが、翌日、練馬区では小中学校に対し、どのような指示を出したか聞いたところ
○校庭に生徒を集めて安全確認を下校させた。
○保護者が帰宅難民になった子どもは学童や保育園に泊めた。
○遠足でディズニーランドに行った生徒も無事に帰宅した。
また帰宅難民に学校の避難拠点を開いて約600人を受け入れたそうです。
区からの指示はあったものの、地震発生の時間には既に帰宅した低学年の子どももいて、例えば一人で留守番していたとしたら怖い思いをしたことでしょう。
一人暮らしの高齢者に対しても区としては個々への安否確認はしていないそうですが、不安な思いをされたことと思います。
やはり、日ごろからの地域のつながりや声かけ・見守りの拠点を作ることが大切ですね。
また、地震の影響による原子力発電所の事故は非常事態として正確な情報と冷静な判断が必要です。
これまで私は生活者ネットワークの活動の中で原発に頼らず、自然エネルギーの活用をすすめてきましたが、私たちの生活がこんなにも原発に頼っていたこと、そして頼ってはいけないことをあらためて痛感しました。
今こそ、一人ひとりがエネルギーの生み出し方、使い方を考え直す時ではないでしょうか。
被災地の方たちが少しでも安心できる生活に戻れるよう、みなさん一緒に支援の輪を広げていきましょう。