日本の発電は60%を化石燃料、30%を原子力発電に頼っています。
しかし新たな発電所の建設により失われる自然は島民にとっては暮らしそのものであり、発電所から排出される冷却水によって海水温が変化し生態系に多大な影響を及ぼすことは死活問題です。
生み出すもののための代償として破壊されるもの、どちらを選ぶのかは島民だけの問題ではありません。
国民投票で原子力発電に依存すべきでないと決めたスウェーデン。オーバートーネ市の自治体は風力発電による電力の自給を選びました。
そこに至るまでの市民の意識、そして議員の在り方が日本と全く違うことを知りました。
どちらも同じ地球上、同じ大気圏で同じ人間が作っている現実です。
日本にも地球の環境を守る責任があります。そのために未来のエネルギーをどう作り、どう使って行くのか、今何をするべきなのか一人ひとりが真剣に考える時がきているのではないでしょうか。
この映画を観た人達が祝島の人々の声を更に多くの人に広めていけたら、と思います。
最後に監督の鎌仲ひとみさんの言葉です。鎌仲さんはイラクで劣化ウランにより多くの子どもたちが命を落としていく現場を見て大変辛い思いをしたとのことです。
『イラクの子どもたちを殺さないために、日本は原子力を使わないで下さい。』