子どもの頃は石神井川の両岸はまだ土手で、石を投げて遊んだり草花を摘んだり、小学生時代はほとんど毎日友達と“はらっぱ”で木登りや秘密基地作りと、とにかく自然の中でよく遊びました。
その時は何も考えずに夢中で遊んでいましたが、今考えると地域の中で顔見知りのおじさん、おばさんなどいつも誰かに見守られ、安心して遊んでいたような気がします。
大学卒業後、高校の数学の教師となり、一人の生徒を大勢の中の一人として見るのではなく、1対1できちんと向き合うことが教師として一番大切なのだと実感しました。
そして数学嫌いな子どももじっくり時間をかけてつまずいたところを何度も繰り返し学習すれば必ず理解できるようになり、「先生、ちょっとだけ数学が好きになったよ!」なんて言われた時の喜びは最高でした。
その思いをもう一度、と子育ても一段落した後に学習塾で再び教壇に立ちました。
子どもも「練馬区で育てたい」と練馬に住み、安全な食べ物・環境問題に興味を持ち、生活者・ネットワークと出会い、活動を始めて15年になります。
活動の中で学習会や見学会、地域の方々からのお話を通して、子どもから高齢者まで、どの年代の人たちも命が守られ生活を支えて行くこと、そして豊かな練馬の自然を守っていくことが困難な状況にあることを痛感しています。
今私たちに必要なことは地域の人と人とのつながり、地域住民が主体のまちづくりを進めていくことだと思います。
自分のまちで何が問題になっているのか、何が必要なのか、子どもからお年寄りまで誰でも参加でき、意見を出し合って一緒に解決策を考えながら暮らしやすく活き活きとしたまちを作っていくことができれば区政に対する不安や不満もなくなるはずです。
私は練馬が大好きです。だからこそ、練馬で安心してずっと暮らし続けていくために、情報をきちんと地域に届け、みなさんの生の声を政策として議会に繋げるパイプ役になりたいと思います。