強行採決!練馬区議会議場に国旗掲揚。
区議会議場に国旗を掲揚することに「賛成」「反対」それぞれ2件の陳情が付託された議会運営委員会を自民党は12月8日に臨時開催し、「掲揚に賛成」の陳情が強行採択されました。
委員会の進行に問題あり
これまでも同様の趣旨の陳情が出されましたが、区民の賛否を2分しているからという理由で結果を出さずにきました。しかし自民党が「もう10年以上も同様の陳情については議論しているのでいつまでやっても同じだから今日結論を」と突然言い出したのです。これに対し、生活者ネットと共産党はまだ十分に議論が尽くされていないこと、議場は様々な考えの区民を代表した議員が議論する場であり、公正であるべきことを主張しました。
公明党は「まだ会派で意見がまとまっていない」とのことで継続を求め、民主党は「国旗は国のシンボル。掲揚して子どもたちにもきちんと示すべき。」と発言しました。
そもそも自民の委員長と公明の副委員長の意見がまとまっていないのに臨時に委員会を開いたこと自体が問題です。そして本来でしたら継続の意見が出された場合は優先するよう進行させるべきところ、委員長は自民党が出した採決を求める意見のみ取り上げたために公明党は副委員長をはじめ全員退席しました。
「進行がおかしい」との発言も無視して強引に採決。自民党、民主党の賛成で採択となりました。大勢の傍聴者からも「おかしい」との声があがりました。また、練馬の危機に不安を抱いたとのことです。
議会最終日には
委員会の進行に瑕疵があったとして、共産党、生活者ネットワーク、市民の声ねりま、オンブズマン練馬、市民ふくしフォーラムの13人で議長と議会運営委員長にやり直しを求める申し入れをしました。しかし、認められず、本会議での採決で再び公明党が退席した中で「掲げる」陳情が採択されました。議長申し入れ、国旗掲揚問題2015年12月11日練馬区議会
危うし!練馬区議会
十分な議論が尽くされないまま「民主主義=多数決」を主張し、「日の丸は心の問題。心をまとめる。」と同じ思想を押し付け、少数意見を排除していくことは、民主主義の本来の姿を歪めています。まさに国会と同様、練馬も民主主義の崩壊がおきています。これは戦前の日本と全く同じで危機的状況です。
区議会を正し、多数会派の暴走を止めていくには区民の厳しいチェックが必要です。ぜひ区議会を傍聴してください。