算数の学習研究発表会を見学


11月16日は地元の大泉第四小学校の研究発表会がおこなわれました。

2年間教育委員会教育課題研究指定校として算数の学習に取り組んできました。

各学年各クラスが基本と発展のコースに分かれての学習です。

 

 

研究主題は「自ら学び ともに考える 児童の育成」。
研究授業の中で先生が目標としてきたことは、まとめにつながる児童の表現「要石 (かなめいし)」を引き出すことでした。

1年生は繰り下がりの引き算、2年生は九九、3年生は分数の足し算、4年生は長方形を組み合わせた図形の面積、5年生は台形の面積、6年生は順列組み合わせの基礎となる並べ方、について各クラスの先生が工夫しながら図形を用いて要石を引き出すように授業展開していました。

でも子どもたちはそう思い通りにはいきません。むしろその方が当たり前です。色んな考えがあっていいのです。

例えば13-9の引き算を教科書は13を10と3に分けてまず10-9を計算して後から3を足して4となる減加法の考え方ですが、先に9-3を計算して10-6=4と減減法で考えて答えを出す児童もいました。授業後におこなわれた報告会で先生は新たな発見をしたとお話しされました。

3人の先生方と、昨年から研究授業の講師をしてくださった成城学園初等科教諭の高橋丈夫先生のパネルディスカッションがありました。

高橋先生は
・何でも言っていい環境
・失敗が許される環境
が大事とのことです。

2年間で算数が好きになった子どもが3.9%増えたそうですが、自ら考える力に個人差があることが課題だそうです。

今回の研究発表会は大勢の先生方が参加されていましたが、みなさん同じ課題を抱えていらっしゃることがよくわかりました。

どの授業もテンポよく進められ、多くの子どもたちが手をあげていましたが、中にはわからない児童もいるはずですから、置いてきぼりにならないよう支援の手を差し伸べたいです。