選挙は「選んで終わり」ではありません

今回の都知事選挙で、東京・生活者ネットワークは鳥越俊太郎さんを推薦しました。
野党4党の統一候補、という初めての候補者に市民による勝手連や区議会も超党派で一丸となって取り組みましたが、残念ながら当選には至りませんでした。

市民の代表を送り出すことの難しさをあらためて感じると共に、選挙のあり方について考えることは沢山あります。

練馬区での投票率は61.1%で前回(2014年2月)より13.2%上がっています。
急遽決まって関心が高かった、メディアによる候補者の情報が錯綜した、などの理由がある一方、都民にとって一人ひとりの候補者の政策や、なぜ今回選挙をおこなうことになったか、など十分に検証する時間が足りませんでした。

結局、自民党に党籍を残したまま「誰も味方はいない」ことを強調して当選した小池百合子新都知事は早速安倍首相と手を取り、オリンピックに向けて連携していくことを発表しています。
崖から飛び降りてもちゃんと下に受け止めるマットが敷いてあることはわかっていたのでしょう。

1回の選挙にかかる費用は練馬区だけで約2億円。
本来だったら必要のなかった選挙です。

辞任→選挙が繰り返しがおこなわれることについて、私たち市民がもっと怒り、代表を選ぶことについてその重みを真剣に捉えることが必要です。
そのために議論する場や情報交換する場を増やし、誰もが自由に疑問に思ったことを発言できる機会をつくっていきたいと思います。

P1070590(知事席)「選んだら終わり。あとはお任せ。」では何度でも同じことが繰り返されます。
あるいはもっと危険な方向に向かっていくことも考えられます。
これからどのような都政が展開するのか、厳しい目でチェックすることも私たち都民の役割であることを忘れてはなりません。