「入るを計りて出ずるを制す」財政健全化を!
第一回定例会での予算委員会は、2016年度一般会計、国民健康保険会計、介護保険会計、後期高齢者医療会計、2015、2016年度補正予算に反対しました。
区の2016年度予算は約2600億円と年々膨らみ、大型予算となっています。
前年度の2倍、約81億円の区債を発行し、総収入の約3割を都区財政調整交付金に依存し、にぎわいや「見た目の美しさ」に多額の予算を投じていることは認めるわけにはいきません。
緊急課題である保育所の待機児も1500人と、解消するどころか増えています。
しかし区は認可保育所に入れず、母親がやむを得ず育児休業を延長したり、とりあえず希望ではないところに入園して来年度再度申し込む、13希望まで書いて11番目のところで空きがあったが、条件が不安なので今年は諦めた、などの潜在的待機児を含めた数をカウントせず、「今年度には待機児ゼロ」と言っています。
区の対応も「保護者の相談に親身にのってくれない」などの声が多く、「今年入れなかった」ことの重大さを数で誤魔化そうとするのではなく、真摯に受け止めるべきです。
対策が不十分であったにもかかわらず、予算を減額補正していることは許せません。
また、区立施設の老朽化でその改修・改築の費用に年間250億円が必要とされていて、運営費も含めると年間704億円にもなります。
小中学校だけでも90校、今後30年に改築が必要になることを考え、本当に必要でない新規の建物や道路建設はやめるべきです。
「入るを計りて出ずるを制す」財政健全化の道に立ち返るべきです。