委員会視察報告②市立奈良病院

委員会視察2日目は市立奈良病院です。

市立奈良病院は10年前に国立病院機構奈良病院から経営譲渡を受けて開設されました。
運営は当初から10年の指定管理者制度で公益社団法人地域医療振興協会が担っていて、今年度からの10年も非公募で再選定されています。
練馬光が丘病院の運営も同じ地域医療振興協会です。

病棟は1967年に建てられ、老朽化や耐震基準などの理由で2011年から建て替えが始まり、今年の7月にすべての工事が完了、新病院がオープンしました。
広々して明るく、窓の向こうには東大寺や若草山など古都の風景が広がります。

建設費は65億7500万円(43億円が市の負担、残りは耐震化補助金)、医療機器費用が約28億円。

病床数は300床から50床増床で350床、これまでの8床、6床部屋を廃止して4床、2床、個室で、1床あたりの面積も基準6.4㎡のところ8㎡もあり、広々としています。
入院の82%、外来の84.5%が市民の利用だそうです。

また、地域医療連携の強化を図るため、地域の診療所が必要なときに利用できるの開放病床も20床あります。

練馬光が丘病院も築30年近くなり、老朽化と狭隘化から、近くの旧光が丘第7小学校の跡地への移転も含めて建て替えを考えています。

広さや最新の医療機器の大きさを考えると、敷地面積は奈良病院の約半分しかないので、高さを高くするしかありません。
光が丘団地の中にある病院として、計画作成の段階から地域住民に十分な情報を届け、理解を得ることが大切です。

病院からは東大寺や若草山が見られます。