練馬の環境をもっと考えて!

石神井公園野鳥の森

 

朝のテレビ番組で最近のゲリラ豪雨のことを取り上げていました。
キャスターが練馬区民とあって「練馬の豪雨何とかならないの?」と質問。
お天気キャスターは「練馬は風の通り道なので・・」と答えていました。
練馬はここ数年、ヒートアイランドやゲリラ豪雨ですっかり有名になってしまいました。

 

風の通り道は防ぐことは難しいですが、車の通り道は防げます。

今、外環道の延伸は本線の準備工事が始まっていますが、東京都は地上部にも「外環の2」の練馬の区間3キロメートルをすすめようとしています。
閑静な住宅街や石神井公園の野鳥の森のすぐ横を通る幅22メートルの道路です。
本線が地下に計画変更されたことで、地上部街路は廃止になったと思っていた人が大勢います。
ただでさえ大きな幹線道路が多い練馬にもうこれ以上道路は必要ありません。
区は防災を理由に必要と言っていますが、それも地域の住民から要望されたものではありません。

前年度、私は交通対策等特別委員会に所属し、外環道(外環の2含む)については住民の合意形成ができないのだから計画を見直すよう何度も求めてきました。
しかし区は、この計画は国や都の計画なので、と区民の声に応えようとしませんでした。
区長自らもこの「道路は必要」と言っています。

一方では「住み慣れた地域で安心して暮らせるまち」と福祉の充実を掲げながら、経済性や利便性を求める人たちのために住み慣れた地域を離れなければならないとは、矛盾していませんか?
「生活再建」という言葉にもいつも違和感を持っています。さも前向きに「皆さんの事を考えて」、と親身になっているかのようですが、もともとその必要のない人たちにとっては偽善的にしか聞こえません。

そしてそこには幅22メートル×3キロメートルのアスファルトの塊ができるわけですから、いくら保水性の技術が進歩しているとはいえ、最近のような豪雨では浸透しきれず、益々下水が溢れる原因を増やすことになります。

自然の宝庫、八の釜の森の樹木も外環本線のために切られてしまいます。

これからは雨水を地下に戻す地面を残していくことが大切ではないでしょうか?

車の通り道を優先させ、人の住環境を破壊する考えは改めて欲しいです。