今や訪れる観光客も多くきれいに整備されていますが、馬籠と妻籠は宿場町として賑わった当時の様子を体験できます。大好物の五平餅も真っ先に食べました。
また白川郷の合掌造りの古民家は初めて訪れましたが、豪雪に耐える茅葺き屋根の厚さと形の美しさに感動しました。
主に養蚕に使用していた屋根裏はかなり広く、100年以上経ってもしっかりとしている木造家屋はまさに日本の建築文化を物語っています。
ある時は自然と闘い、またあるときは自然の恩恵を受けながら風土に合った暮らしを守り続けてきた人々の知恵と技術は素晴らしいものです。だからこそ今の日本の建築技術があるのだと思いますが、一方では「自然と共存しながら」という言葉をどこかに落としてきてしまったような気がします。
私たちの生活の利便性を優先し、やみくもに高層ビルが建てられていきますが、自然を破壊することなくうまく利用していくことがこれからの都市づくりに必要なことだとあらためて思いました。