区の計画素案への子どもの意見を募集‼
12月6日、企画総務委員会を傍聴しました。
今定例会では第3次みどりの風吹くまちビジョン(素案)の他に10件の計画素案が提出されています。
企画総務委員会では
第3次みどりの風吹くまちビジョン(素案)
公共施設等総合管理計画[実施計画](素案)
公共施設等総合管理計画[追補版](素案)
が示され、説明がありました。
この時期はほぼ毎年何らかの計画などの素案が示され、区民からのパブコメ(意見)募集があります。募集にあたり、オープンハウスを開催し、素案の説明資料のパネル展示を見て、担当職員と個別に質疑応答のやり取りをしたり、アンケート用紙に質問や意見を書いて提出したりします。
以前は会場での説明会形式で、区の説明後に挙手で質問をし、担当職員が答えていく形式でしたが、ここ数年ほとんどがオープンハウス形式に変わってしまいました。
私たちは「オープンハウスをやるな」とは言いませんが、会場で説明を共有し、他の人の質問や意見を聞くことも大切だとして教室型の説明会の開催を求めてきました。しかし区は「反対の意見の声が大きく、賛成の人たちが参加しにくくなるから」という理由とオープンハウスの方が(区民が)満足するからより広く意見を聞ける」との答えで教室型にする考えはありません。
しかし今回一歩前進したのは「子どもたちの意見を募集する」という新たな取り組みです。
子ども向け(3、4年生くらいを基準)に資料を作成して、小中学生用タブレットや児童館で見られる、またオープンハウスも2時間くらい子どもたちも見られるようにするとのことです。
理由は「子ども基本法に『子ども施策に対するこども等の意見の反映』があるから」とのこと、まさか区からこのような答弁があるとは思っていなかったので驚きました。というのも区は「子どもの権利の視点は子ども施策に反映させているから、練馬区に子どもの権利条例はつくらない」と言い続けてきたからです。
今年4月に施行された子ども基本法は課題があるものの、一応憲法と1989年に国連で採択された子どもの権利条約の理念にのっとり作られたことが明記されています。
国連子どもの権利条約は1989年に採択され、日本も1994年に批准しました。「子どもの権利の視点は反映させている」と言うのであれば、法ができる以前に区の計画案への「子どもの意見の反映」をもっと早くからおこなっているはずでは?「国の法ができたから」というのも遅すぎるのでは?などふつふつと疑問が湧いてきます。
また、委員会の説明の中で「(子どもたちが)聞いてくれるかわからないが」との発言がありましたが、これまた「え?」と首をかしげました。
「とりあえず子どもの意見を聞きました」のパフォーマンスに終わらせず、関心を持って聞いてくれるよう内容を工夫する努力の姿勢を持つべきでは?本当に子どもの声を聞きたいの?と色々考えてしまいます。
でも新しい取り組みですから前向きに捉え、わかりやすいかどうかも子どもたちに聞きながら有効に活用し、さらに聞くだけでなく丁寧に回答することや反映させることを要望します。今後も注目していきます。
11日から各素案と子どもの意見募集について区報やホームページで公開されています。