フードマイレージについて~予算特別委員会~

2020年9月の農林水産省ホームページの資料から

予算特別委員会でフードマイレージについて質問しました。

地球温暖化が危機的な状況となっている中で、国は2050までにCO2排出量をゼロにする目標を掲げました。
世界の環境保全の視点から私たちの食生活を見直す必要があります。

日本の食料の自給率は38%で過去2番目に低く、6割以上を輸入に頼っている現状です。生産国では例えばバナナだったら農薬散布による人々の体への影響が問題になっています。森林破壊や水環境、低賃金労働なども深刻です。

海外で生産した食料は飛行機や船で運ばれますから燃料である石油を大量に使うことで温暖化の原因にもなります。

食料輸入に使用する石油の量を 食料の量×運ぶ距離によって計算するフードマイレージは単位をトン・キロメートルで表示します。
たとえばフライ物を作るにも揚げる食材の他に衣の小麦粉、揚げるための油の原材料など、1つの食品を作るために輸入されていますからこれも含まれます。このフードマイレージは日本がダントツで世界1位。お米はかろうじて地産地消できています。お豆腐や納豆の大豆も輸入に頼っています。

6割以上を輸入に頼っている現状で、そのルートが絶たれた場合、私たちの食生活は大変なことになると思います。農林水産省の地球環境小委員会でも以前からフードマイレージについて取り上げています。

飽食になっている日本が過剰な輸入によって地球への環境負荷を与えていること、地球環境が悪化すればさらに食物の生産に大きな影響を及ぼす、という命にかかわる大きな問題として、大人も子どもも一緒に考える必要があります。
環境の面と「買う、買わない」という消費者の両方の面からフードマイレージの考え方を重視し、啓発に取り組むべきです。

区の回答は
環境課長:フードマイレージを含み、食に関わる環境問題については、既に練馬エコアドバイザーの環境啓発のメニューに載せている。エコスタイルフェアでは親子で遊びながら学べるようなゲームを通じて取組を進めている。今後も引き続き取り組んでいく。

経済部長:地産地消の大切さについては、消費者だよりにおいて周知啓発に取り組んでいる。
この中で長距離輸送等による環境への負荷を避ける手法として、地産地消を上げている。引き続き消費者だよりや消費者講座等で周知啓発に取り組んでいく。