日大練馬光が丘病院訴訟、練馬区に50億円返還命令。
2012年3月31日で撤退した日大練馬光が丘病院が、区に保証金として預けた50億円の返還を求め、訴訟を起こしていました。
昨日、その判決が下され、区は日大に対し50億円を返還するよう命じられました。
更には遅延損害金として2012年6月7日から支払い済みまで年5分(年2億5千万円)も合わせて支払うよう命じられました。
訴訟の費用も区の負担です。
14日以内に控訴するか、返還するか決定しないと強制執行になります。
区と日大は1991年に、30年間日大が病院を運営するとして基本協定書と公有財産貸付契約書を交わしています。
区側は「約束の30年を満了していないので返還しない」、日大側は「賃貸借契約は法律上20年間で満了するとされ、それは満たしているので返還を求める」と意見が平行線のまま2年が経ってしまいました。
そしてこの50億円は預かり金としてではなく財政調整基金に入れてしまっています。
今日の決算特別委員会では「返還すべきだが」との質問がありましたが、「庁内検討委員会で早急に方向性を定め、なるべく早く結論を出す。」との答弁しかありませんでした。
また、「返還の場合、財政面で影響はないか」、との質問には「311億円の基金があるので大丈夫」だとの答弁でした。
しかし約6億円もの遅延損害金が発生し、ここまでずるずるとこじれてしまったのは区の責任です。
22日(月)10:00から医療・高齢者等特別委員会が臨時に開催され、そこで詳細が報告されます。
ぜひ傍聴にいらしてください。