子どもたちが生き生きと輝くまち・東京に
今、子どもを取り巻く環境は、いじめ、虐待、そして体罰、と人権が脅かされています。
東京都がおこなった都内公立学校における体罰の実態調査では、練馬区でも体罰の事実が確認され、3校の学校名が公表されました。
練馬区教育委員会は
「体罰は、児童・生徒に対して一方的に振るう暴力であり、児童・生徒の人権を侵害する行為である。いじめや体罰をすべての学校から一掃するよう取組んできたが、今後はさらに、人権教育、教育相談等についての研修を充実させ、児童・生徒一人一人の人権を大切にした教育を進めるとともに「体罰の根絶」に向けて取組んでいく。」
と表明しています。
今回の調査で東京都は「感情的になってしまった」者や、「言葉でくり返し言っても伝えられなかった」者が約6割、残り4割は「この程度は体罰と思っていなかった」など、体罰に対する認識が低く、体罰を指導の手段と考え正当化していることが伺える、と報告しています。
これに対し、東京都の文教委員会では、体罰分類基準を部活動指導の在り方検討委員会で検討し、体罰と指導の範囲を明確にしたガイドラインを示し、各学校において教員の指導に活用していく、としています。
しかし基準という枠に当てはめて、体罰かそうでないかを判断する能力をつけることよりも先に教師の心の問題や現場での環境について一人ひとりの状況を把握することが大切です。
そして何より子ども達に暴力や権力で指導することは有効なことではなく、子どもと教師の信頼関係も築けないことを認識して欲しいです。
生活者 ネットワークは政策に「子どもの育つ力を応援する」を掲げ、練馬区にも東京都にも子どもの権利条例を制定するようはたらきかけてきました。
その実現に向けて、子どもの人権についてしっかり声をあげていかれる人を都議会に送りたいと思います。