そう訴えたのは、行方不明になっている子どもを捜している福島の父親。
この言葉がいつまでも心に残っています。
子どもを捜したくても原発事故で行動が規制されていて、思うように捜すことができない、お父さんの悲痛な叫びです。
日本には発電用原子炉が55基あり、アメリカ、フランスに次いで3番目に多い国です。この小さな島国、しかも地震多発国に。
そして先日3人の作業員が被爆してしまいました。
足を浸けていた水からは390万ベクレル/ccの放射性物質が検出され、解説者は「あり得ない」と話していましたが、実際に起こっていることなのです。
毎日新聞の調査によると、東電を除く全国の9電力会社が所有する14原発において、津波による浸水を想定していなかったことが分かりました。
これに対し、石橋克彦・神戸大名誉教授(地震学)は
「電力会社は津波を甘く見ている。日本で原発建設が本格化した60年代には、原発の立地条件で津波の影響はほとんど考慮されず、後付けで電力会社に都合よく津波が想定されてきた。地震と津波のリスクを予想することは難しい。それを考えれば、日本列島で原発を推進するのは危険だ」と指摘する。(毎日新聞より抜粋)
また、大きく報道されていませんが、今回の地震で4ヶ所の火力発電所も停止していて、そのうち3基は津波の影響を受けています。この発電量は福島の原発とほぼ同じ発電量です。
今、街は節電のため、店舗の看板や自動販売機の照明が消され、街路灯も一つおきの間引きになっていて、事務所から自宅に帰る道は18:00でも夜更けのように真っ暗です。しかし不思議と慣れてくれば今度はそれがあたり前になってきます。
今回私が行っているアンケート調査では、「こんな生活が続いたら困る、原発は賛成」「今までが贅沢過ぎたのだから生活を見直し、みんなが少しずつ我慢して原発に頼らない方法を」「自然エネルギーで今の生活が保たれるだけの発電は無理?」など原発に対して賛否両論あります。みなさんはどうお考えでしょうか。
以前、私のホームページで「宇宙から見た地球の夜景」を見ていただきましたが、またあらためてリンクしますのでご覧ください。