環境まちづくり委員会視察報告

初めて乗った九州新幹線!内装もきれいです。
初めて乗った九州新幹線!内装もきれいです。
10月19日(水)熊本県八代市

九州新幹線の開通に伴い、八代市はまちづくり交付金事業として八代中央地区の整備をおこなっています。
新八代駅はさすがに新しく立派な駅でしたが、一歩駅を出ると周辺はまだ空き地が多く、人もまばらです。
駅に隣接して19ヘクタールの広々した「新八代がめさん公園」や、広域交流地域振興施設整備事業として「八代よかとこ物産店」が作られています。どこも集客は今一歩、というところです。まだまだ自分の土地を手放したくない、と考える人が多く、開発のための土地収得には難航しているとのことです。

中央地区は在来線の八代駅や市役所もあり、活気があるように思われましたが、空洞化が進み、校外に大型スーパーができたことなどからアーケードもシャッター街となりつつあるそうです。
そこで商店街活性化事業としてイベントの開催や空き店舗利用の家賃や改修費の補助、ポイントカードの発行などをおこなっています。
確かに一つ一つの事業は工夫されていると思いますが、目標である「連携による賑わいの再生」はまだ時間がかかるかな、と感じました。
商店街の活性化は練馬区でも課題となっていますが、地域に合ったまちづくりをすすめていくことはこれからますます必要になってくると思います。

10月20日(木)鹿児島市

市電の軌道敷緑化事業
鹿児島市電は昭和3年から開通していて今でも市民に欠かせない乗り物となっていて、駅で待っていると次々と色々な形とペイントの電車がやってきます。
道路の中央に市電、左右に2車線ずつの車道があり、車が市電を横切ることがありません。

平成18年度からヒートアイランド現象の緩和の取り組みとして約8900mの軌道敷の緑化を進めていて、既に10,000㎡が芝生化されています。鮮やかな緑のじゅうたんが目に入ってきて環境とともにまちづくりの面でも素晴らしいと思いました。
完成は来年度とのことで、全部で約30,000㎡になるそうです。
この芝生化により、真夏の地表面の温度は軌道敷内で17〜18度、中央分離帯で24度も低くなったことにはびっくり!
この事業はまちづくり交付金が約3億3千万円、都市交通システム整備事業費として約5億8千万円投入されています。
私が気に入ったのは古い電車を改造して6tの散水用水槽を客室内に設置して軌道を走らせたり、芝刈り装置も走らせて自動で刈り取る、となかなか面白い工夫がされていることです。

かごしま環境未来館
この建物はアーチ型で、屋上はすべて芝生になっています。建築デザインとしても注目されているそうです。
地下33mの水温が常に19℃の地下水と夏は33℃〜35℃、冬は7℃の温度差をエネルギーに変え、ヒートポンプで空調に利用し、くみ上げた水はまた地下に戻しています。
また、太陽光パネルで4万kW発電しています。
『ここでは環境のことを「知っている人」を「実行する人」に変える様々なサプライズのある施設です』、と職員の方はとても自信を持って話してくださいました。

環境学習のための体験グッズもとても工夫されていて大人でも面白く、夢中になってしまいます。このグッズは参考にしたいと思います。
映像コーナーでは私の好きな「ハチドリのひとしずく」を小学生たちが真剣に見ていました。

練馬区でもリサイクルセンターなどで環境学習に活発に取り組んでいますが、さらに充実したものにしていきたいです。

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