大丈夫?地域の防災。

〜西大泉の防災ウォッチング〜

校舎内の備蓄倉庫。
校舎内の備蓄倉庫。
10月26日,光が丘の防災施設見学に続き、今度は自分の地域の防災について知ろうと
西大泉にお住いの方に呼びかけ、避難拠点となる大泉第四小学校とその近くの防災設備の見学会を開催しました。

震度5弱以上の地震で被害があり、避難者がいる場合に区内99校の小中学校が避難拠点となります。そこでは避難拠点要因(区の職員)と避難拠点運営連絡会のメンバーが中心となり、避難所を運営します。
この地域の避難拠点運営連絡会のメンバーは100人近くいるそうで、それぞれ役割分担が決まっています。
皮肉にも、3月11日の東日本大震災の翌日に防災訓練をする予定だったそうです。

まず、備蓄倉庫ですが、校舎内の一室にあります。大四小のお母さん方も参加してくれましたが、「ここにこんな部屋があるとは知らなかった」と驚いていました。(実は私の子どもたちもここの卒業生ですが知りませんでした)
600人の避難者を想定した1日分の食料や毛布、バーナー、水のろ過器、組み立て式トイレなどがあります
600人分で足りるのか、1日分の食料では不安、飲料水も用意して、との意見がありました。
避難所は地域の約1割の人が避難してくると想定しているそうです。残りの9割は自宅で生活できるもの、としています。本当にそれで大丈夫?
飲料水はプールの水をろ過して使いますが、子どもの飲料水だけでも備蓄をして欲しい、との要望がありました。
3日目からは他の自治体から1人3ℓ分の水が届くことになっているそうですが果たしてそれが実際に可能なのか不安です。

次に屋上にある防災無線塔。3月11の地震発生時に流れなかったと問題になりました。
この日はたまたま発信元の機械が工事中だったとのことですが、いざという時の情報伝達は重要です。

体育館の横にある防災井戸は生活用水として使い、停電時には発電機によりポンプで汲み上げます。これも飲料水にはなりません。

防災会資器材庫は近くの公園に設置されていますが、これは町会の自主設置によるもので、格納庫と資器材は区から貸与されています。中はスコップや斧、D級ポンプ(主に消火)、リヤカーなどがあります。

ミニ防災井戸は区内に約500か所あり、個人のお宅にステッカーが貼ってあります。懐かしい手動ポンプは生活用水と消火活動に使われ、飲料水にはなりません。この手動ポンプは井戸の所有者が区と協定を結ぶと借りることができます。

見学後、皆さんで話し合いましたが、やはり不安なのは水、食料、トイレの問題です。
昨年西大泉に引っ越していらした高齢のご夫婦は、まだ地域に知り合いが少なく、いざという時地域のコミュニケーションが大事だと話されていました。

皆さんから普段見ることができない施設を見てとても勉強になった。もっと大勢の人に知って欲しい。まずは家で備蓄をしておく。区ともっと協力し、日頃の訓練が大事。など様々なご意見を伺いました。
議会でも防災計画の見直しについては常に取り上げられています。
地域住民の声を生かし、しっかりと取り組んでいきます。