文教児童青少年委員会視察報告(1)

2013年10月28日 12時50分 | カテゴリー: 活動報告

文教児童青少年委員会で北九州市教育委員会を訪ねました。

北九州市役所。ガラスに写っているのは小倉城。

スクールヘルパー制度による学校安全対策に
ついて(北九州市教育委員会)

練馬区では今年、大泉第一小学校の校門前で下校時に児童が切りつけられる事件があったことにより、議会でも登下校中の安全対策に様々な意見が出ています。そこで北九州市の学校安全対策への取り組みについて伺いました。

北九州市では2001年に大阪で起きた池田小学校での無差別殺傷事件を受けて児童の安全対策ボランティアとしてスクールヘルパー制度が発足しました。
この制度は現在、地域や大学生による学習支援の「教育活動支援」、障がいのある児童の学校生活を支援する「特別支援教育支援」、学校図書館の運営支援の「ブックヘルパー」なども加わっています。
これらの活動は保護者や地域の団体によるボランティアで運営されています。
そしてボランティアは登録制で昨年度の登録者数は9714人、延べ活動人数は121,548人。学校の安全対策については学校危機管理マニュアルが市内213校すべてにおかれていて県警、保護者、地域生活安全パトロール隊などと連携して対応しています。
対応の内容は

●警察との連携、タクシー会社によるパトロールに加え、郵便局員が配達中にいじめや不
 登校を見かけた場合に携帯から本部の担当に連絡する新しい試みが今年6月から始まり 
 市内に800台ある。職員も研修を受ける。
●全小中学校にさすまた、催涙スプレー、サイレン付きハンドマイクが配備されている。
●警察OB、校長OB、担当指導主事が全校を巡回している。
●メール配信システム「いっせいくん」で学校から保護者に一斉メールが配信される。
 90%の保護者が登録、残りの10%には電話や紙面で連絡するようになっている。
●研修を受けたスクールヘルパーによって校内の巡回、来校者の対応、下校時の見守り、
 災害時の避難誘導などの活動がおこなわれている。
●性被害などに対する高校生の防衛能力をもつ育成。
●通学路安全マップが各学校で作成され、毎年更新して全家庭に配布している。

 事件が起きた場合の児童への心のケアについて質問しましたが、スクールカウンセラーが対応し、必要性に応じて3人1組のスーパーバイザーが集中的に対応するしくみができているとのことです。
マップも見せていただきましたが、危険個所などが詳しく示されていて毎年新しい情報が家庭に届くので、これは練馬でも作成したいと思います。
また、地域の方や大学生による学習支援は私もずっと要望していることですので、ぜひ実現させたいと思いました。

ヘルパー登録が減っていることや需要と供給のバランスなどの問題点もあるそうですが、地域で子どもの安全を守っていくという面でスクールヘルパー制度が活発に運用されていることがよくわかりました。

練馬区でも地域で学校安全安心ボランティアと連携していますが、今回の事件を受けて2014年度の補正予算で校外パトロールのために各小学校20着のベストを購入することが盛り込まれました。

しかしボランティアの方たちにパトロールの内容をどこまで要請するのか、不審者であるかどうかの判断を任せることにも問題があるのでは、との疑問もあります。

地域でいつでも誰かが見守っている、犯罪の起きないような環境づくりや、子どもたちが自ら身を守る能力を日ごろから身に付けておくことも必要だと思います。