「食べることは生きること」その1

2012年8月1日 10時34分 | カテゴリー: 活動報告

〜学校給食学習会に参加して〜

7月30、31日の2日間「2012夏期学校給食学習会」が開催されました。
「全国学校給食を考える会」が中心となった実行委員会による開催で、参加者の多くが全国から集まった学校栄養士や給食調理員の方たちでした。

1日目は学校給食のあり方、「食す」ということについての講演で、福島からの給食の現状報告もありました。
給食の位置づけは、単なる子どものお昼ご飯?親の手抜き?と考える人もいて、特に「料理は母親が作るものである」という男性に給食は親の手抜きと言う人が多いそうです。
しかし、学校給食法の目標には教育としての学校給食であることが掲げられています。
設備(自校式orセンター方式)、献立、食材、栄養士、調理者の仕組みを聞き、改めて学校給食の成り立ちを確認できました。
また、栄養士や調理員の委託化がすすみ、その問題点や今後の課題についても様々浮かび上がっています。
合理化や低コスト化、衛生面を優先し、安全な食材を選ぶことや子どもたちに「見える」食育が失われているのでは、という指摘もありました。

料理研究家の辰巳芳子さんからは「食べものをつくり、食す」ことについてご自身の実践を基にしたお話がありました。
給食を食べる年齢は人生の根本的支えになる一生の体力を左右する年代であり、給食はその体づくりであること、だからこそ栄養士の方はそれを考えて献立を作成して欲しい、と穏やかですがとても説得力のあるお話でした。

そして今年の11月に公開される「天のしずく〜辰巳芳子“いのちのスープ”」というドキュメンタリー映画をひと足先に観ました。
海、山、畑などの自然の恩恵を受けた素材でやさしく、食べる人のことを想い、愛をこめてつくるスープこそ人の命を支えるものだとこの映画は伝えます。
ゆっくりとした時間の流れの中で、日本の風土の豊かさや、その恩恵を受けて私たちが存在しているということを教えられました。
だからこそ「食べものをつくり、食す」ということをもっと真剣に考えていくべきだと思います。

学校給食を通して、子どもたちが自然に食すことの意味を学べれば、もっと食べものを大切にするのではないでしょうか。