原発のない日本をめざして

〜「原発いらない!3・11福島県民大集会」に参加しました〜

3月11日は全国各地で脱原発の集会があり、福島県郡山市では「原発いらない!3・11福島県民大集会」が開成山野球場で開催されました。
北海道や関西からも参加団体があり、練馬からも様々な団体が参加しました。
区役所からバスに乗り約3時間半、バスを降りて野球場に向かう途中で目にした立て札を見て、郡山市はそれほど放射線量が高くないだろうと思っていたのでちょっとびっくり!このたて札が所々に立てられています。(上の写真)

場内の座席はあっという間に満席になり、各団体の旗で埋めつくされました。
そんな中、場内アナウンスで「外野席の芝生は除染していませんので入らないで下さい。」
場内はざわめきましたが、暫くしてかなり混み合ってきたので今度は「かなり混んできましたので芝生を開放しますが、スタンドより放射線量が高くなっております。ご承知の上で自己責任においてお入り下さい。」どうリアクションしていいのかわからず、会場からは笑いが起こっていました。
測定器を持っていた方が測ってみたら、芝生は4μsv/h、内野の座席は1.12μsv/h。

そして加藤登紀子さんのオープニングコンサートが始まりました。
加藤さんの力強い歌に時々会場も加わり、脱原発に向けてのアピールにも掛け声が。
集会では作家の大江健三郎さんからの
『いつかこのように小中高生を集めて『みなさん!日本の原発が全て止まることが昨日決まりました!』と報告し、みんなから「ワァー!」と歓声が上がる日が来ることが僕の夢です。』という話に胸が熱くなりました。
また、ドイツからも市民が折った千羽鶴を届けてくださり、その応援メッセージでの
「人の命が利益を超えた時、脱原発は実現するでしょう」という言葉がずっしりと心に残っています。
確かに利益優先の社会が原発を54基にまで増やしてきてしまったのです。
そしてこれらの応援メッセージは、福島県民だけに送られるものではなく、日本人全員が受け止め、同じ目標に向かっていくことへの大切さを確認させられるものでもありました。

6人の福島県民の方からもそれぞれの訴えがあり、普通の暮らしがある日突然奪われてしまったことへの憤りと、何とか以前の暮らしを取り戻したいという痛切な叫びを聞き、絶対に原発の再稼動は許してはならないし、私たちにできることは脱原発に向けて声を挙げ続けることだとあらためて思います。
相変わらず原発が止まれば電力不足になる、と政府は公表していますが、4月には全ての原発が止まります。現在も稼動しているのはわずか2基です。電気は「足りない」のではなく「足らせ」ばいいのです。「今年の夏も乗り切ろう!」と会場でも声が挙がっていました。

この後、市内をコースに分かれてデモ行進しましたが、福島の集会には最終的に16000人が集まったそうです。みんなの思いがひとつになったことを実感し、この日が今後の活動に向けての新たなスタートとなりました。