トップダウンではなく区民が主役の区政を~区長選挙を終えて~

4月17日、練馬区長選挙と練馬区議会議員補欠選挙がおこなわれました。

区長選挙は区長を2期8年務めた前川あきお氏と新人候補の吉田健一氏の1対1の戦いとなりました。
結果は現職の前川氏が95,540票で当選しましたが、新人の吉田氏も93,397票獲得していてその差わずか2,143票です。

残念な結果ではありましたが、ほぼ同数の区民が「前川区長はNO!」という意思表示をしたことはとても大きなことであり、真摯に受け止めて欲しいです。

しかしながら投票率は31.95%で、前回より0.57%増えたものの有権者数604,017人のうち約40万人が投票しなかった(できなかった)ことになります。

区政に関心がない、特に今困っていることはない、など思っている人もいつ自分あるいは家族、地域に問題が起きるかわかりません。その時に区はきちんと向き合ってくれるのか、区民の声に耳を傾けず強引にすすめるのかは区長に誰を選ぶかで大きく変わります。そしてそれは必要と思わない所に区民の大切な税金が使われていることにもなるのです。

現実問題として区内のあちこちで必要としない道路計画や駅前開発、施設整備など、多くの区民が反対しているにもかかわらず十分意見を聞く場を設けずに最終的に「ご理解いただく」で押し通しています。

区内の問題だけではありません。
憲法や沖縄基地、原子力発電などについて度々質問で取り上げてきましたが、区は「国が判断すること。区は意見を申し上げる立場にない」と繰り返すばかりです。
区長自らの答弁でないにしてもトップに立つ区長の考えです。
区民=国民であり、どれも命と暮らしに関わる重要な問題です。
身近な政治の先には国の政治があるのです。国任せではなく、きちんと区民の不安に向き合うべきです。

「大事なことは市民が決める」
投票はそのための第1歩です。お任せにしない、区民が参加・参画できる区政へと一緒に変えていきましょう。