脱プラへの更なる取り組みを~予算特別委員会から~

ペットボトル飲料が除かれた20階の自販機。

予算特別委員会で区庁舎のプラスチック削減の取り組みについて質問しました。

区は2019年12月に事務事業におけるプラスチック削減に関する基本的な事項を定めることにより、プラスチックごみの発生を抑制することを目的としてプラスチック削減指針を策定しました。

Q:会議などでのペットボトル配布や売店でのレジ袋廃止、マイバッグ・マイボトル持参、啓発用クリアファイルの削減などがすすめられていますが、1年経ってプラスチックごみの削減についてどのくらいの成果を出しているか検証をしていますか。

 A:練馬庁舎ではプラスチックを含むマテリアルとして分類して処理しているため、マテリアル資源の排出量は、2018年度は3万3,934㎏、2019年度は3万930㎏、2020年度は現在まで2万4,676㎏。職員に対しては、ごみの分別徹底、極力ごみの排出を減らすことなど周知を図り、庁舎全体のごみ排出量の削減を図ってきた。引き続きごみの資源化およびごみの排出量の徹底に取り組んでいく。

環境審議会でプラスチック削減指針について「プラスチック、特に使い捨てプラスチック が実際どれくらい減ったかどうかというのをきちんと把握して数値化して欲しい」との意見がありました。

区は「まずは見えるところでのペットボトル削減から取り組みを始めて、その先の取り組み も実施していければと考えている。 ペットボトルが減ったかどうかについては、進捗の状況も含めて今後調査を行う。ペットボトル庁内自販機で売っているペットボトル飲料は、販売した事業者が回収することになっているので、庁内の排出としてのカウントには含まれないため、そちらの量の把握は難しいが、職員が庁外から持ち込んで排出したペットボトルごみ量は把握でき るので、その推移をつかんでいく」と答えています。
他自治体では庁舎内5か所の自販機からペットボトル飲料を廃止しましたが、職員が外から買ってくるのでペットボトルのごみが増えてしまったそうです。

Q:区は排出量の推移をつかんでいくとのことですので、さらに努力して庁舎内の取り組みを数値として公表して練馬区から率先してこの取り組みを示していくべきと考えますがいかがでしょうか。

A:2019年12月にプラスチックの削減指針を策定し、様々な取り組みを進めてきた。昼の食事に行くときもマイバッグの持参はかなり徹底して浸透してきた。
1年経過したので全体的な調査を実施したいと考えている。事務事業によるもの、職員の行動によるもの、来庁者の方によるものと、様々な分類があるが、各所管においてどういった取り組みがなされているか総合的に調査していきたい。
ペットボトルについては事務事業、例えば会議等で使用しなくなった、職員の行動、持ち込み、自販機による購買、来庁される区民の方の持ち込みなど、どういった形で全てをつかんで指標化していくかは今後検討していく。

資源化とごみ排出量の取り組み、調査について前向きな答えが得られました。
20階の一番目立たない所のひとつの自販機からペットボトルの飲料がなくなったこと、庁舎内に給水機が設置されたことは一歩前進かと思いましたが、自販機についてはそれ以降約8か月経っても全然進んでいません。どこまで本気度があるのか疑問です。
水のペットボトルを廃止するのが課題と言いますが、缶入りの水への切り替えをすすめている自治体や大学もありますので、参考にして更なる取り組みを求めます。