「ねりっこプラス」に反対

区は「すべての小学生を対象とした放課後等の居場所づくりを進めるための練馬型放課後児童対策事業」として、学校内で学童クラブとひろば事業を一体的に運営する「ねりっこクラブ」の全校実施をすすめています。
2016年に始まり、現在65校中27校で実施していますが、そのねりっこ学童クラブでも待機児童が発生しています。その児童を対象に、ひろばが終わった後のひろば室を活用して、5時以降6時(延長7時)まで学童クラブに準ずる事業「ねりっこプラス」が新たに実施されます。
学童保育は放課後、家に保護者がいない児童に対して家庭に代わる保育をおこなうものであり、広さの基準や補食としてのおやつもあります。しかしねりっこプラスではおやつもなく、待機となった児童は給食を食べてから最長7時まで過ごすことになります。区は「あくまで待機児童対策であり、恒常的なものではない。なくなれば実施を終わらせる。あとは保護者がどう考えるか」と言いますが、このような場当たり的な選択肢をつくること自体、子どもにとって望ましい保育環境と言えません。

私たちはねりっこクラブ事業について、全児童対策ではなく「あくまで学童クラブとひろば事業を分ける」ことを条件に反対はしていません。
しかし、そのねりっこ学童クラブも待機児童が発生しているのであれば、まず学童クラブを増やし、解消の努力をするべきです。その具体的な動きが見えないまま、その場しのぎの対応策で待機児童解消と考えることには反対です。

文教児童青少年委員会の資料