ねばり強く、力強く

今年も残り1日となりました。

この1年、地球規模、世界規模で気候変動やプラスチックごみによる海洋汚染が危機的状況にあることを目の当たりにして、私たち人間が大気や海を汚し、結果として自分たちの生命に影響を及ぼし始めていることに、待ったなしで生活スタイルを見直さなければならないと強く訴えてきました。

世界の国や都市では気候変動の危機について「非常事態宣言」を発表し、気候変動を人類の危機として認め、緊急性をもって対処する必要性を市民に伝えています。

スウェーデンの16歳の環境活動家、グレタさんは経済効果を優先し、地球温暖化に真剣に取り組まない大人たちに怒りを訴え、世界の若者たちも立ち上がりました。

日本でも大学生が中心になって「気候非常事態宣言を求める請願」を東京都に提出し、11月29日、都議会の環境・建設委員会での審査に向けて大勢の若者が都庁の周りを練り歩きしました。しかし委員会では賛成はわずか2会派、さらに議論が必要として継続となってしまいました。
責任ある行動をすべき大人が若者の後押しをできないことに憤りと情けなさでいっぱいです。

また、今年は子どもの権利条約に日本が批准して25年。さまざまなイベントに参加しました。
特に虐待で子どもの尊い命が奪われる悲しい事件が相次ぎ、子どもの権利について社会全体がもっと理解していくことが必要だと思います。練馬区だけ「区内に設置する考えはない」という児童相談所のあり方についても、子どもの最善の利益の保障の視点で来年も取り組んでいきます。

そして原発再稼働、辺野古基地、着々とすすめられている南西諸島への自衛隊駐屯地新設、膨らむ防衛費。多くの命を奪った歴史を顧みず、再び同じことを繰り返そうとしている現政権に対する「NO!」の声をさらに大きく呼びかけていきます。

来年は「子年」、新たな芽葺きと繁栄の始まりと言われています。
取り組むべき課題が次々と増えていきますが、明るい兆しが見えることに希望をもって新しいことにもチャレンジしていきます。