配食ボランティアは地域力で

先日、配食ボランティアに参加しました。
配食サービスを受けている方たちの平均年齢は80歳で一人暮らしの方が多く、食事を作るボランティアの平均年齢はなんと72歳。このパワーはどこからくるのだろうと言うくらい手際よく75人分の食事を調理していきます。栄養バランスのとれた献立も自分たちで作り、安全な食材を使い、実に利用者の側にたった中身です。地域の人たちを体が許す限り支え続けようとこれぞ「地域力」だと思いました。

自分たちの昼食はそれぞれ持ち寄ったお弁当で、おいもやかぼちゃの煮物、つけものなどまさにおふくろの味でした。この時間がまた楽しみ、と会話が弾みます。
そんな会話の中で「最近、道路が子どもや高齢者にやさしくない」とのご意見がありました。車にとっては立派で便利な道路がつくられても、そこを横断しなければならない附近の住民、特に子ども達やお年寄りのための歩道や信号のことは全く考えられていない、怖くてなかなか渡れない、とのことでした。

まちづくりを考えていく中で道路は不可欠なものですが、本来なら歩行者を第一優先に考え地域住民と十分に話し合った上で進めていくべきことが、まず車を通すことを先行させてしまうのが現状です。主要道路ができれば必ずその裏道として閑静な住宅街の狭い道路が利用され、歩行者の事故も多くなります。その地域で暮らしているからこそ募る不安を知り、車中心ではなく住民主体、歩行者優先のまちづくりをめざしていきたいとあらためて実感しました。