練馬から平和を!

2019年がスタートしました。

国政においては改憲の動き、際限なく膨らむ防衛費、辺野古埋め立て、と民主主義をないがしろにした安倍政権の暴走が続き、社会全体が戦前を思わせるような不安の中、わたしたちは「戦争はしない 原発はいらない」をスローガンに、これまで7年間、毎月9日に練馬駅で憲法9条を守るアピールを続けています。

 

1983年、練馬区は非核都市宣言をしました。

世界の恒久平和は、人類共通の願いである。しかし、近年、核軍拡競争は、激化し、世界平和に深刻な脅威をもたらしている。
 われわれは、世界最初の被爆国民として、平和憲法の精神に沿って、核兵器の全面禁止と軍縮の推進について積極的な役割を果たすべきである。
 わが練馬区および練馬区民は、日本国憲法に掲げられた恒久平和の理念を生かし、また、日本の国是である非核三原則(造らず、持たず、持ち込ませず)が完全に実施されることを願い、わが練馬区の区域内に、いかなる国のいかなる核兵器も、製造、配備、貯蔵することはもとより、飛来、通過することをも拒否する。
 練馬区および練馬区民は、さらに他の自治体とも協力し、核兵器の廃絶と軍縮にむけて努力することを宣言する。

 昭和58年10月3日

この宣言が決議されるまでには議会で様々な議論があり、簡単には一致しませんでした。
1983年区議会第3回定例会において、ようやく全会一致で決議された時の田畑健介区長の発言の記録を読み、あらためてこの宣言の重みを共有したいと思い、紹介します。

「ただいま全会一致で決議されました非核都市練馬区宣言に関連いたしまして、一言ごあいさつを申し上げます。
私は、まずこの宣言に述べられています今日の核軍備拡大競争がますます熾烈の度を深め、世界平和に深刻な脅威をもたらしているという点において、基本的認識を同じくするものであることを申し上げたいと存じます。
一九八一年以来、ほうはいとして起こった西欧や米国、日本を初めとする世界各地での反核の叫びや核廃絶の草の根運動は、このように増大する人類共通の危機を訴える市民や地方自治体の連帯であると申せましょう。
いま、私どもは、人類を滅亡に導く狂気か、世界恒久の平和を確立するための理性か、いずれかの選択が求められているのであります。何人も好んで狂気を選択することのないことを信じたいのであります。
 しかし、理性の道を選択する努力が欠如するところに、狂気の忍び寄る危険は常にあります。
もとより、私は、区民や区議会の皆様方とともに、平和裏に、人類共存の道を選び、その実現のために全力を傾けたいと存じます。力の政策の支配する冷厳、過酷な国際政治の現実を見るとき、この崇高な理想達成への道が、いかに険しく、その歩みのいかに遅々たるものか、十分承知いたしております。
しかし、私どもは、二つの理由によって世界平和確立のために、みずから先んじて、積極的な発言をしなければならない立場にあります。
一つには、世界唯一の被爆国民としての責務においてであります。
二つには、世界に比類のない徹底した平和主義を宣言する日本国憲法の立場においてであります。
広島市の平和公園にある慰霊碑に刻まれた「安らかに眠って下さい。過ちは繰返しませぬから」という誓いは、核廃絶運動の原点であろうかと存じます。本年八月六日の広島市平和宣言は、「きょうの逡巡はあすの破滅につながるとし、また同じく八月九日の長崎市の平和宣言も「長崎こそは、世界最後の被爆都市でなければならない」と全世界に向けて、痛切に訴えているのであります。
次に、日本国憲法の立場において、私は、この際、その前文にうたわれた「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに、生存する権利を有する」という人類共有の権利を強調したいのであります。平和のないところに、個人の尊厳や人権の保障はあり得ず、まして、地方自治の進展などは望むべくもなく、住民の生存すらが危機に瀕し、現に多くの人命が失われたことは、私どもの記憶に生々しいところであります。戦争の惨禍と犠牲の上に立って確認した不戦の誓いは、決して風化させることがあってはなりません。
以上、申し上げましたような基本的立場に立って、地方自治体としてなし得る不断の努力をなすべきであると考え、ここに区民や区議会の皆様方とともに非核都市練馬区宣言を練馬区として行うこととし、直ちにこれを告示いたしたいと存じます。
この宣言は、ただいま決議されました本区議会の非核都市練馬区宣言とその内容を同じくするものであります。私といたしましては、この宣言の趣旨の実現に向かって区民や区議会の皆様方と一体となって全力を傾注してまいりたいと存じます。」

太字の部分はまさに今、わたしたちが直面していることです。

子どもたちの未来に「平和のうちに、生存する権利を有する」社会を責任を持って残していくために、理性の道を選択する努力を惜しまず、今年も皆さんと一緒に活動していきます。

非核都市宣言をしている練馬区の長として、前川区長からも自らの言葉で非核都市練馬区宣言の重みを区民に伝えて欲しいです。

2019年1月1日