清掃・エネルギー等特別委員会の視察報告

2017年12月22日 18時30分 | カテゴリー: 活動報告

11月14日(火)、15日(水)は清掃・エネルギー等特別委員会の視察で福岡県大木町のおおき循環センター「くるるん」見学と、県庁で福岡県におけるエネルギー施策の取り組みについて説明を受けました。

おおき循環センター「くるるん」
大木町は2008年、「大木町もったいない宣言」を公表。大量消費・大量廃棄の受け皿としての廃棄物の焼却が定着してきたときに、負担が大きいごみの焼却から抜け出せない悪循環を変えないといけないと考え、持続可能な資源循環型のまちづくりをめざしています。
「ごみは燃やさない」を基本に、町民との協働で生ごみをエネルギーや肥料として再利用する資源化を図ってきました。

「くるるん」では町内10世帯に1か所大きな収集バケツを前日に置き、各家庭から集めた生ごみの他、し尿、浄化槽汚泥をメタン発酵させ、バイオガス発電と有機液肥を生産しています。有機液肥は町内の水田や畑、花の栽培に再利用しています。
発電量は700~800kw/日、液肥は安全で質も高く、生産は6000t/年になります。

また、併設の「道の駅」と「地産地消レストラン」では町内の野菜を直売、食材にしていて、町のシンボルとなっています。
地域ぐるみの協働事業として町をあげての取り組みとなっていて、町民の意識が高く98%がごみの分別意識をもっているそうです。
また、子どもたちも無意識のうちに「ごみを燃やさず資源に」という教育を受けていることになります。
そしてプラスチックはや紙おむつも資源回収していることには驚きました。生活者ネットワークが言い続けてきた「プラスチックは燃やさずすべて資源に」がここでは実現できているのです。

人口14,400人の大木町に対し、72万人の練馬区で同じように大きな設備でバイオガス発電ができるかは検証しなければなりませんが、基本的な考えは見習い、できるところからすすめていきたいと思います。

 

 

 

福岡県におけるエネルギー施策の取り組みについて

福岡県庁にて説明を受けました。
東日本大震災の教訓を踏まえ、太陽光や風力などさまざまなエネルギーの導入により、エネルギー自給率の向上や災害時のエネルギー源の確保、水素エネルギー利活用に取り組んでいます。
再生可能エネルギーは昨年度192万キロワットまで普及して、太陽光パネルははメガソーラー9か所、公共施設53か所に設置しています。
太陽光発電量は国内2位、公立小中学校への設置件数は1位で550校、ちなみに東京都は3位で408校です。
それでも県内電力消費量の5.9%にしかなりません。
更なる普及のために、日照時間、風の状況などの情報がインターネット上で確認できる「再生可能エネルギー導入支援システム」を導入しました。
また、風力、水力、バイオマスの他に大学と連携し水素エネルギーの本格的な利活用の検討も進めています。
2013年には「福岡県地域エネルギー政策研究会」を設置し、事業者、県民、自治体、大学、研究機関など、それぞれの役割でエネルギー政策に取り組んでいます。

「みやま電力」は東京都が連携して電力を購入しています。九州は台風の被害が大きいですが、日照時間が長く、晴天率も高いため太陽光発電に適していると聞いています。
これだけの設備があってもまだ県内の自給率は再生可能エネルギーすべて合わせても7.8%で、「エネルギーの地産地消」の実現はかなり難しいとのことでした。
国や大学との連携で風力、小水力、バイオマス、地中熱、水素などあらゆるエネルギー資源について研究しているので、今後注目していきたいと思います。

水素エネルギーについて、練馬でも取り組んでいるため今後の実用化について質問しましたが、やはりまだ開発途上で時間がかかるとのことでした。