「雨水(あまみず)」を活かす治水計画を~決算特別委員会から~

2017年10月2日 18時14分 | カテゴリー: 活動報告

決算特別委員会で総合治水対策経費、雨水タンクの助成について質問しました。

防災センターで深さ50センチの水中を歩く体験をしました。

以下質問と答弁です。

Q1:雨水タンクの設置については、2016年度に設置した数とこれまでの合計数は助成を始めてから11年間でこれまでの合計が33件。一般質問でタンクの助成について聞いたが、雨水タンクは降雨時に空き容量が必要となることから効果が限定されるとのことで、助成については現行のまま、特別な場合をのぞき雨水浸透施設とセットでないと助成できないとの答弁だった。

2014年4月に国交省が「雨水(あまみず)の利用の推進に関する法律」が施行され、あまみずの活用の必要性が示された。

この法律ではあえて「雨水」を「あまみず」と読み、「流せば洪水、貯めれば資源」という観点で、水資源の有効利用を図ると同時に河川への集中的な流出を抑制するものとして、下水道法における処理・排除する「うすい」とは区別している。

この法律のもと、各自治体においても計画を定めることができるとされているが、練馬区ではこの法をもとにしてたてた計画はあるか。

A1:この法律をもとにした計画はない。

Q2:世田谷区では豪雨対策基本方針の3つの基本的な視点では「あまみずをたくわえる」「あまみずを活かす」「雨と向き合う」を掲げています。練馬でも「あまみず」の視点を取り入れることを求める。
今、都市型洪水を防ぐのに日本建築学会が提唱している「蓄雨」が注目されている。
あまみずを川に流してしまうのではなく、まちにとどめる考え方。

蓄雨には災害時の生活用水としての「防災蓄雨」、集中豪雨による洪水を防ぐ「治水蓄雨」、日常的な生活用水としての「利用蓄雨」、ヒートアイランド現象の対策としての「環境蓄雨」の4つの考え方がある。

治水蓄雨は建築敷地内でできる限りあまみずをため、1時間当たり100ミリを超えるような集中豪雨に対応できるようにしようというもの。
練馬区では河川など1時間50ミリの整備をしているから、残りの50ミリを各戸で溜めるようにすればかなり有効と考える。
これは浸透施設、タンク、池などあまみずがたまるものなら何でも良い。

たとえば浸水被害の多い地域でモデル的におこなう、特にその地域の上部にあたる住宅かにパンフレットを配って浸透施設やタンクの設置を呼びかけて低地では全戸にタンクを置いてもらうことで利用促進する必要があるが、区の考えは。

 A2:蓄雨に関しては自分も勉強している。
雨の降り方が極端になっている現状においてそこに住む市民全てが流域対策にかかわり、一般宅地でできる限り雨をためるという考え方と理解している。
蓄雨における4つの側面のうち、雨水流出抑制にかかわる部分は治水蓄雨になると思う。
浸水被害の多い地域に流れ込む上流部での施設設置については効果があると考えるのでPR方法を検討していく。

なお、助成制度における雨水タンクについては治水蓄雨の機能を発揮させるためにはタンクを常に空にしてゲリラ豪雨などに備える必要があり、通常の使い方では効果が限定される。

従って助成制度の趣旨からも今後も浸透ますなど雨水浸透施設への整備促進を主とした現行制度での助成を行っていく。

なかなかタンクの利用が広がていませんが、使ってみたい、あまみずを利用したいと考えている方は大勢いるはずです。
タンクのみでも助成してもっと気軽に利用できるよう、引き続き提案していきます。