公権力で区民を差別~関越高架下の施設完成の裏で~

関越自動車道高架下1㎞に高齢者センター(はつらつセンター)、リサイクルセンター、スポーツ関連スペース、地域倉庫が完成し、4月1日に完成披露式典がおこなわれます。

招待状を地域の町会にも送りましたが、なんと反対した1町会だけには送っていません。
これについて地域振興課に問い合わせたところ、「反対する町会を何で呼ぶんですか?お祝いの席に来て『反対!』とでも言われたら困るので。」との答えが返ってきました。
しかも区長の考えである、と堂々と言うのですから驚きです。

式典に参加する・しないは別問題であり、公平・公正であるべき区が反対する住民を公権力で排除することは、許せないことです。しかも「当然だ」と口に出して言うのですから、これが練馬の行政かと思うと情けなくなります。

沿道の住民は理由があって反対しているのに、区は合意を得るための努力を怠り、住民との対話をせずに強引に進めてきました。
しかも一部の賛成町会にはスポーツ施設の管理を委託しているのです。

長い間辛い思いをしてきたのは沿道住民であるにもかかわらず、謝るどころか反対したからと差別するとは人権問題にも関わることです。

生活者ネットワークは来年度の一般会計予算に反対しました。以下討論の一部です。

「関越高架下への施設建設は地域の分断だけでなく、地域コミュニティをも分断し、最後まで沿道住民を苦しめる典型的な練馬のまちづくりを示すものとなりました。ここまでこじれたのは、計画ありきで異論を持つ住民を排除してすすめてきたことが原因です。4月の完成披露式には反対した町会だけ招待状を送っていませんが、これは区長の判断とのことです。「お祝いの式典で『反対』と騒がれたら困る」との理由です。迷惑を被ったのは沿道住民であるにもかかわらず、謝るどころか差別することは、「反対するとこのような目に合うぞ」という公権力によるいじめであり、区長の度量を疑われてもしかたがありません。」

区は「区民との協働」を盛んにアピールしていますが、実は「賛成する区民とだけの協働」なのです。