避難拠点における視覚障がい者への配慮について

2016年5月11日 11時34分 | カテゴリー: 活動報告

昨年、光が丘区民センターで視覚障がい者を対象にした防災学習があり、参加しました。
視覚障がい者は、災害時には非常に困難を抱え、区の防災計画ではそこを補えないのではないかという不安の声もたくさんありました。
そこで9月の決算特別委員会で視覚障がい者の避難拠点での対応について質問したので、あらためて報告します。

Q:過去の例から、災害時の障がい者の死亡率が、健常者の約4倍と言われている。特にどこに障がいのある方がいるかわからない、あるいは、避難拠点で情報が 得られず、孤立してしまうこともあると聞いている。
区内には、全盲の方、それに近い方が850人。最近は特に糖尿病の方で、高齢になって失明してしまう方が非常に増えている中で、視覚障がい者の避難拠点、災害時の対応は非常に重要になってきていると伺がった。
更に今後支援が必要になってくることを考え、避難拠点での特別な配慮はされているのか。

A:災害時における避難拠点の生活で、障がいをお持ちの方、あるいは外国人の方などは配慮が必 要だと考えている。 視覚障がい者については、校内放送やハンドマイクを使って、音声案内による情報の支援や移動の際の補助が重要だと考えている。

Q:すぐ福祉避難所に移動できるかわからないというときは、とりあえず学校の避難拠点で過ごすことになる。視覚障がい者は、情報の取得手段が一番少ないと言われている。
特にトイレに移動するときなどは、手探りで行かなければならない。高齢の方は、夜中なども トイレが近くなって、そこで寝ている人を踏んでしまい、怒鳴られてしまったという例もあり、それ以来、トイレに行かないようにするために、水や食べ物なども我慢してしまう。その結果、病気になってしまったという例も聞いている。
そのような状況で、例えば配慮としては壁際、せめて手探りで移動ができるような場所に居場所を確保することが必要だと言われているが、このような特別な配慮について、避難拠点の運営連絡会にはどこまで周知しているのか。

A:避難拠点運営連絡会の皆様にも、避難拠点運営の一翼を担っていただくところであり、避難拠点運営の手引き、また拠点における会議といったところで周知を図っている。

Q:手引きには、避難拠点では、要援護者の方たちは別の要援護者用の部屋に誘導するとなっているが、区から各拠点で準備するように働きかけているのか。

A:各避難拠点におけるマニュアルにおいて、要援護者の居室について検討し、また盛り込むよう指導しているところ。ただ、拠点マニュアルの整備自体は拠点ごとに進捗の差があり、実態として明記しているところとそうでないところがある。

Q:私も近くの避難拠点に見学に行き話を聞いたところ、視覚障がいを含めた障がい者への特別の配慮は、しなければいけないとはわかっていても、なかなかそれができていないのが課題だということだった。
ただ、いつ災害が起こるかわからないという中では、急ぐべきことなので各拠点でのマニュアルにしっかりと盛り込むというアドバイスをして欲しい。そして防災訓練も、障がいのある方も一緒に訓練に参加することで、どこが困るのか、どういったものが必要なのかがわかるのでぜひ働きかけてほしい。
障がいのある方は行けば足手まといになってしまう、迷惑をかけてしまうということで、どうしても、なかなか訓練に参加しない。そこを何とか訓練に来るように働きかけてほしいという意見もあったが区の考えは?

A:災害時には、顔の見える関係づくりが大切だと思っている。そのためには、地域の訓練に参加いただくことが有効だと考える。
視覚障がい者については、庁内で連携しながら団体等への防災講話、あるいはそのほかの機会を捉えて、訓練の参加について促していきたいと考えている。

視覚障がい者は、音と触覚でしか情報を得るツールがありません。
常に誰かが付き添っていてくれるとは限らないことを想定し、命にかかわる問題でもあるので、当事者の声をしっかり反映させるよう要望しました。