合意ないままドンドン進む高架下 

練馬区が計画をしている関越高架下施設建設は高齢者センター、リサイクルセンター、スポーツスペース、倉庫を建設予定です。

建築基準法によりリサイクルセンター、スポーツスペース管理棟、倉庫は建てられないため、例外許可申請をして建築審査会で審議され、最終的に特定行政庁である区長から許可を受けます。沿道住民の多くが反対していて、合意形成が図れないまま区長は許可し、今月から道路の管理会社であるネクスコ東日本が道路下の高圧洗浄を始めています。
沿道住民の方と一緒に現場見学と話を聞いてきました。

何しろ関越自動車道は45年近く経っていますが、これまでこのような大掛かりな洗浄が行われたことはありません。
真水で洗浄と同時にバキューム車で吸い取るため、周囲には飛び散りませんが、とにかく大きな音が出ます。
吸引した排水は原水層に集め、PH(ペーハー)を図ります(コンクリートはアルカリ度が高いので)。この段階でPH8.5くらい。沈殿物はそのまま何も測定せず産業廃棄物として業者が処理場に運びます。
放射性物質や他の物質については測定しないとのことでしたが、測るべきと要望しました。
うわずみは中間層に入れられこの時点でPH7.4くらい、さらに調整して写真一番右の貯水槽に入れられ、排水できる基準になれば側溝から排水します。
こうやって1日4~5ボックス洗浄します。
時間がかかるので近隣への音の配慮は必要です。

また、高齢者センターやリサイクルセンターが建設された後は、このような大規模な洗浄はできなくなりますし、フェンスのの中に入って見ますと計画では橋脚と建物の距離が70センチしかないので目視点検も十分にできなくなることがよくわかりました。

区はネクスコの工事が終わらなくても調整して準備工事を始めると言っていますが、ネクスコ側は無理だと言っているので今後の動きを注視していきます。