原発事故による放射線対策経費は戻りましたが・・・

2015年4月6日 17時01分 | カテゴリー: 活動報告

「原発事故に伴う放射線対策経費の賠償について」報告がありました。

東京電力は福島第一、第二原発事故により、地方公共団体が実施した放射線対策経費で当該事故と相当因果関係の認められるものについては賠償することとしています。

これに基づき、練馬区が2013年度に既に支払った学校給食等に係る放射性物質検査経費の一部に加え、乳児用飲料水配布等経費等について東京電力と合意し、請求金額919万2,630円が支払われました。

学校給食の検査は2011年度と2012年度の2回、東京都が行いましたが、区が負担したのは検査に必要な食材費や運搬費等です。
このうち2011年度分363万9,550円は既に支払われていますが、今回は2014年度請求分で
・乳児用飲料水配布等経費(2010年度分)240万9,492円
・空間放射線量測定経費(2011年度分) 450万1,350円
・学校給食等に係る放射性物質検査経費(2012年度分)228万1,788円

合計で919万2,630円です。
ただし放射線量が基準値を超えた保育園の砂場の除染、砂の入れ替え等に要した費用90万円については、東京電力で検討中でまだ支払われていません。

学校給食の検査については最初区は、国が安全と認めた食材が流通しているから検査はしない、と言っていました。それでも多くの保護者から要望が出されて1年後にようやく実現しました。しかし結局区独自の検査は行っていません。

空間放射線量測定も区内12か所における定点測定は現在も続いていますが、局所測定は1回のみ、基準を超えて除染した場所も後追い測定をしていません。

福島原発の事故で200㎞以上離れた東京でも被害を受けたこと、それにもかかわらず事故後の区の危機感のない、遅い対応に保護者の皆さんが必死で要望を出し続けてきたことをあらためて思い出します。

賠償金が支払われたからと「良かったね」とは決して言えません。
もともと原発がなければこのような問題が起きることもなかったはずです。そして4年経っても福島では何も解決していません。

国は何もなかったことのように原発の再稼働を進めようとしていますが、電気を大量消費してきた私たちが「二度と同じことを繰り返してはいけない」、ということを訴えていきたいと思います。