関越高架下の高齢者センターは「平成の楢山節考」

 

10月3日、関越自動車道高架下の施設建設計画の許可がおりてしまいました。

この日はもともと沿道住民による緊急集会が予定されていて、70名以上の方の参加があり、建設政策研究所の高木直良さんの「高架下『活用』問題を安全面から考える」と埼玉大学名誉教授で経済学博士の 暉峻淑子さんの「平成 楢山節考-関越高架下、高齢者センター」の講演がありました。

高木先生は住民監査請求による点検結果資料から高齢者センター建設場所では11箇所のコンクリートの剥落箇所があることを指摘、その他浮きや鉄筋露出、漏水などもあり、時間の経過とともに新たなコンクリートの剥落につながる可能性が大きいとのことです。
安全性が何より優先するのなら建設を中止するべき、と危険性をあらためて確認しました。

 暉峻先生は「大泉の高齢者をこんな危険な場所に行かせるなんて、まるで姥捨山のようだ、年寄りをバカにしている、なぜ練馬区はこのようなことを考えるのか」と怒りを込め、こんなことを認めさせてはいけない、これからもあきらめずに沿道住民を応援していく、と力強くお話ししてくださいました。

前川区長になってもしかしたら沿道住民の声を直接聞く場を設けてくれるかもしれない、と少し期待しましたが、結局何も変わらず、残念ながら話し合いの場は持たれませんでした。区民の安全性なんか何も考えていないんですよね。

これまで何度も書いてきましたが、日当たり悪し、危険性大、こんな場所にわざわざ施設を作ろうという区の貧相な発想にはつくづく情けなくなります。
しかも占有許可基準も必要な条件を満たしていないのですから、許可したネクスコ東日本や日本高速道路保有・債務返済機構にも問題があります。

右から橋本けいこ、やない克子

練馬のまちづくりはいつも地域住民が置き去りにされ、強引にすすめられていますが、このような区政、みんなで変えていきませんか?