生ごみの堆肥化と障がい者雇用の取り組み~戸田市を見学~

2014年7月16日 10時48分 | カテゴリー: 活動報告

11日、戸田市のリサイクルフラワーセンターと市役所を訪ねました。

 案内してくださった市の環境経済部 環境クリーン推進課の吉田義枝さんはとてもお話が楽しく、アイデアも素晴らしいスーパーウーマンです。

 戸田市は人口約13万人、住みやすい街という評判で若者世帯の転入が多く、平均年齢なんと39.7歳です。マンションも次々と建ち、完売していくそうです。
集合した北戸田駅前にも35階建ての高層マンションが建ち、久しぶりに訪ねた北戸田駅が大きく変っていて驚きました。

駅の近くに蕨戸田衛生センター組合があり、蕨市と戸田市のごみ焼却、粗大ごみ処理、リサイクルプラザ、し尿処理施設、リサイクルフラワーセンターの施設があります。
今回見学したのはリサイクルフラワーセンターです。

ここは「生ごみの減量化、リサイクル化」と「障がい者・高齢者雇用」を目的とした施設で、「環境と福祉の連携」の取組が実践されています。

生ごみバケツとEMぼかし菌を無料配布し、家庭の生ごみを一次発酵させたものをセンターに持ち込むと3か月に124鉢の花苗と交換してくれます。その間の2か月は回収に来てくれます。ゴミが減る、街が花で美化される、一石二鳥の取り組みです。


大きな貝殻や大きな骨以外の生ごみなら何でも入れて良く、バケツの底から水が抜けるようになっていて塩分も抜け、窒素、リン酸、カリウムが同バランスの堆肥ができます。
この堆肥を作るのが高齢者、交換する花苗を育てるのが障がい者の仕事になっています。

障がい者の雇用形態は1日に蕨市8名と支援員2名、戸田市12名と支援員3名で、合計20名の障がい者が働いています。埼玉県の最低賃金785(時給)が保障されています。
個人との契約ではなく、蕨市2、戸田市4施設と契約していて、その日の体調などを見て就労する人を選ぶようになっています。
~金曜日の930~12303時間労働で、見学したときは苗の剪定をしていました。
ここで働いた障がい者の方の中には特例子会社に就職した方もいるそうです。 

昨年度は1,303世帯にバケツを貸出し、86,330㎏の生ごみを回収、12,332㎏の堆肥を生産し、67,779鉢の花苗を育てています。
また、堆肥は秩父市の美里町での白菜やキャベツの生産にも使用しています。

                      午後から戸田市役所に移動して戸田市の屋上緑化プロジェクト「フェルトガーデン戸田」を見学しました。古布をリサイクルしてフェルトにしたものの使い道を考え、吉田さんがひらめいたのが苗床だったそうです。さらにビンのリサイクルで軽石状にしたものをフェルトの間にはさみ、生ごみの堆肥を敷くと軽石の間にうまく菌が入り込みとても良い土壌ができるという素晴らしい発案です。
やわらかい感触で気持ちの良い芝生ができていました。

 

吉田さんは「やることが市民にとって良いことなんだ」という信念を持つことが大切と話します。

環境共生」の理念のもと、リサイクルに徹底し、循環型社会の構築、障がい者・高齢者の雇用促進、環境学習を目標とした取組が市民との協働でおこなわれている実践例を見て、アイデアも素晴らしいですが、それを積極的に実践する市長の姿勢も素晴らしいと思いました。