教育委員会委員の選任に関する要望書を提出~ 議会最終日の報告~

今日13日は区議会定例会最終日。選挙管理委員4名や教育委員会委員2名が任期満了となるため、選挙と任命同意の案件となりました。選挙管理委員は4名の推薦があり、指名推薦で決まりました。教育委員会委員については新任の候補者について、問題があると判断し反対しました。以下、詳細について報告します。 

<教育委員会委員の新任候補者に問題あり>

教育委員会は公正・中立な独立行政機関であり、委員にも中立性が求められます。候補者名が11時の議会運営委員会で公表され、議案書が配られました。そこで初めて経歴を見て、賛否を決めます。区に補助金などの要望をしている任意団体の副会長ということで、兼職禁止にはあたらないとはいえ、市民感覚として問題ありと判断しました。意見を表明する場もないことから、会派として区長に要望書を提出しました。(要望書の全文は最後に掲載)

<推薦した選挙管理委員は当選>

選挙管理委員については、議員経験者でないこと、できれば女性をと探した結果、弁護士の小薗江博之さんを生活者ネット・市民の声・ふくしフォーラムと共産党から推薦し、当選しました。

<公園の指定管理者の指定に異議あり>

採決をしたのは、議案第138号指定管理者の指定について(練馬区立石神井松の風文化公園)です。この議案は、公園の指定管理者として、練馬区体育協会を代表とし、㈱植文、㈱五十嵐商会を構成団体とする共同事業体を指定するものです。 体育協会の定款には「公園管理」が事業として位置づけられていないことを指摘したところ、区は「その他の事業」であると言っていましたが、途中で「社会体育施設の管理」が該当すると答弁を変えました。何より問題は、この団体の名誉会長が区長であり、名誉顧問が教育長であることです。さらに代表者は現職の都議、構成団体の代表には区議の名前もあります。選定の公平性、透明性を損なっていることから反対しました。ネ・市・ふと共産党が反対討論をしましたが、賛成討論がありませんでした。

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練馬区教育委員会委員の選任に関する要望書 

2013年度第四回定例区議会に、練馬区教育委員会委員任命の同意についての議案が提出されました。

新たに、選出された候補者の経歴には、毎年、練馬区に予算要望を提出している任意団体「練馬区私立幼稚園協会」の副会長であることが明記されています。

教育委員会事務局に確認したところ、役職は現職であるとのことでした。また、今後予想される幼稚園に関する議案等については、利害関係者ではないのかと聞いたところ、当事者となる案件については、決定に加わらないとの説明でした。教育委員会の中立性を保つ上でも問題ですし、職務の全うという観点からも疑問です。

区長におかれましては、このような疑問を払拭するよう適切に対処するとともに、今後同様の人事をおこなわないよう慎重にご判断いただきたく要望いたします。