福島Café~子どもたちの甲状腺検査活動報告~

2013年11月12日 21時02分 | カテゴリー: 活動報告

福島第一原発事故の後、生活クラブ連合会は生活クラブふくしまからの提案で甲状腺検査の活動に取り組んでいます。

「福島の子どもと知る権利を守るための活動計画」で、福島と他の地域の比較をするための活動です。
その報告と保養ツアー報告会「福島cafè」が11月10日に開催されました。

 甲状腺検査報告 

福島県では「県民健康管理調査」として甲状腺検診がおこなわれていますが、これまで検診目的が「県民の健康不安解消のため」「セカンドオピニオンはしないように」など、隠そうとしている県の姿勢に県民は納得できませんでした。

これについては今年になってから改正されましたが、血液と尿検査の対象が避難区域の方たちのみで、範囲を広げることや本人への情報開示を県に働きかけています。

県が2011~2012年度に実施した甲状腺検査の集計結果では「悪性ないし悪性疑い」が44例と報告されています。

これは二次検査が必要とされた1167人のうち、すでに二次検査を終えた625人の結果なので、今後更に増える可能性があります。約7%に異常があるという結果は重く捉えて、引き続きの検査と44人の方たちへの丁寧な対応が必要です。

一方、生活クラブの調査では612名の子どもが検査に参加して「のう胞無し」は全体の55.5%、福島としては他の地域とは大きな違いはないそうです。その他「結節(しこり)無し」が96.4%、5mm以上が16件2.6%でこれについては他県より見つかった率が高くなっています。

検査方法、機器や対象年齢によって条件も違ってきますが、チェルノブイリの例からも長期にわたる検査が必要です。

本来でしたら国が、もっと広範囲での検診、事実を伝える、集計を公表する、など信用できる立場であるべきですが、事故から2年半経った現在も県民の声をしっかり受け止めるまでに至っていません。 

生活クラブの甲状腺検査活動は今後も続けていくとのことです。これについて北海道の深川病院の松崎道幸医師は「市民の立場から政府・福島県の甲状腺検診を監視検証する。(これにより)政府による恣意的な世論誘導を許さない市民的縛りとなる」と話しています。 

保養キャンプ報告

あきる野市にある生活クラブ「協同村」では福島の子どもたちを招いて様々な保養キャンプがおこなわれています。
今回は今年おこなわれた4つのキャンプ

・2013夏休み、東京で遊ぼう!2泊3日 in府中

・2013福島の子ども保養 inあきる野

・2013春 福島っこ元気村キャンプ

・2013年度(第2回)福島の子どもたちを迎えるリフレッシュツアー「協同村で思いっきり遊ぼう!」

の報告がありました。

 国の放射線許容量の1ミリシーベルト/年が福島の一部でしか保障されていない中で、まだ線量の高いホットスポットがある地域でも子どもたちは普通に生活しています。

子どもたちをそのような環境に置かざるを得ない現状にストレスを感じている大人も大勢います。

わずかな時間でも子どもたちが安心して元気に外遊びをしている様子を見れば大人もリフレッシュできるそうです。

しかし今、福島では不安を口に出してはいけない、話題にできない状況になっているとのことです。もう今更どうしようもない、というあきらめ感もあるようです。

これはずっと福島の子どもたちを診てきた山田真医師も、診察を受ける人数が減り、もうふれてはいけない雰囲気だと話しています。

保養に行く人、行かない人の間でも格差ができて気まずくなるそうですが、東京に来て思っていることを話せる、そんな場所があると思うと戻ってからも心強い、と参加した方からの声もあるようです。

 子どもたちにとって健康、精神面のどちらにとっても保養はまだ必要ですが、ボランティア、カンパ、助成金などで続けている状況で国の施策には取り上げられていません。

個人として呼びかけることはもちろん、自治体にももっとはらたきかけていきたいとあらためて思いました。